ちま、(の飼い主)切なく悩む。

2014.11.06 14:43|ちまのこと
難しい。。。
たいへんに、難問だと思うことに出会いました。

ちまの、朝のお散歩に出かけていたときのこと。

長い一直線の道の、道路を挟んで向かい側に、
ひとりご高齢の女性が、木陰に腰掛けていました。
ずっとこちらを見てらっしゃるなぁと、ちらり思いました。



1010 (6)



で。
横断歩道を渡って、向かい側へ。
そして、その高齢女性の前を通り過ぎるとき。
「あの」とお声かけがありました。

高齢女性 「あの」
ワタシ 「はい?」
高齢女性 「ちょっとお尋ねしたいんですが。
        私でもそういう、犬、飼えますかしら」と。

女性のお話は、こうでした。

一人暮らしで、毎日寂しい。
健康のことを考えて、歩くようにしているけれど、
一人で歩くのは愛想がない。
犬でもいたら、きっと楽しいだろうと思っている。
犬を飼ったことは、人生一度もない。
ただ、可愛いなぁとは、今までずっと思って来た。
一緒に散歩がしたいから、猫ではなく、犬がいい。

「うちの近所で、93歳になるおじいさんが
お宅さんのような犬と、住んではるんです。
お散歩にも一緒に行ってはって。
いつも楽しそうやなぁと思ってて」と、言われました。

オットもワタシも、ピンと来ました。
おそらく存じ上げている方です。
高齢シーズー君とその飼い主さん、のことだと思いました。
でも、その方は、ご自身の人生で、何度も犬と暮らして来られていての、
そういう歴史があって、現在がって、の、犬と暮らす93歳。
娘さん家族にも、小型犬がおられます。
(家族ぐるみで、ずっと犬共暮らしだそうです)

その女性は、年齢はお聞きしませんでしたが、
どう思っても、80歳辺り。
腰は曲がっておられ、バギーを押してらして、
脚が随分お悪そうで、腰掛けている場所から
動き出されるとき、たいへんお辛そうにお見受けしました。

「小さい犬ならね、脚悪いけど飼えるかなぁ思て。
犬に詳しそうな人に、話、聞いたりしてますねん。
そしたら、大きな犬は無理やけど、小い犬やったら、楽やでて。
ごはんも1日1回でえぇて聞いたんどすけど、ほんまですやろか。
トイレは外でしかせぇへんのですか?
家ではしませんの?」などなどと言われ、
オットとワタシは、どう、どこまでお答えしたら…と、
微笑みながらも、内実大変困惑してしまいました。

まったくもって、本当に、犬と暮らすことが初めての方のようでした。



1010 (5)



「犬のごはんは、1日に1度のおうちもありますけれど、
犬種にもよりますし、そのご家庭のお考えもありますし…
うちは、朝と夜の2度、ごはんにしています。
子犬のころは、ごはんの回数は
消化のことや栄養のことも考えて、もっと必要ですけれど」などと、
やや具体的にお答えしても、ふむふむというご様子で。

”犬”といういきものとの暮らし方を、
道端の立ち話の、ほんの数分間で、話し切れるものではありません。
人生で初めての犬との生活の方には、なおさら。
そして、ご自身のお体がお辛そうな高齢の方には、
もっと詳細な説明が、必要でしょう。。。(募る困惑)



1010 (3)



「どんな小さな犬がいるのか、知りませんねん。
そもそも、犬を買うのは、ペット屋とかに行くんですか?」

あぁどうしましょう。。。どうお返事すれば。。。
そこからなのですね、ご質問は。。。

それはもちろん1つの選択ですけれど、
ご近所で生まれた子犬を貰うとか、
新聞の”あげます”欄で引き受けるとかもあるし、
保護犬という手も、ブリーダーさんからという線もあるし…あぁ。。。
と、本気で一瞬、立ち止まって、深く悩むワタシ。

と、オットが、ちまを抱っこしながら。
「そのご近所の犬とお散歩されているお年寄りの方に、
一度詳しくお話、お聞きになられてはいかがですか。
ご年齢もお近くでられると、体調のこととかあわせて、
犬との暮らしのご様子も、よくお分かりだと思いますし」と。

たしかに。
その93歳おじいさんは、しばしば、残念ですが入院をされたり、
お散歩に行けないときには、ご近所の方に頼んで、
愛犬のお散歩をして貰ったり、されています。
ワタシたちより、ご不自由は、おそらく、おありでしょう。
そんなときの、そういう細やかな、犬への配慮なども、
きっと聞かれた方が良いと、ワタシも、同感。



1010 (4)



「お宅さんの犬みたいなのは、何年生きますのん?
犬の寿命は、30年くらいでっか?」と、女性。

本当にご存知ないのだ、と思いました。

「いえ。残念ながらもっと短い人生だと思います。
もちろん何年とは断言出来ませんけれど、
平均でいえば、14~5年くらいでしょうか。
20年近くの犬もいますし、もっと短命の子もありますし、
犬種によっても、体格によってもですし、一概には。。。
病気もありますし、いろいろだと思います」とお答えすると、
「案外短いもんどすな」と、少ししんみりされていました。
「情が移ったときに、死なれたら、そりゃ悲しいでしょうなぁ」と、しんみりと。

犬への愛は、じゅうぶんお持ちだと思います。
ご興味も本当に持ってらっしゃいましたし、
ちまのことも「ものすご可愛らしい。一緒にお散歩出来たら、
ほんまに楽しいやろと思います」と、言われる言葉に、偽りないと思います。

高齢者だから、犬はだめ。
そういうことではありません。

小型犬で、性格のおとなしい、高齢者の方とも
暮らしやすい犬種もあると思います。
でも、それでも、どんな犬種でも、子犬のときには、
想像以上の手間がかかることがあります。

体調不良も頻繁でしょうし、食事の回数もこまめに必要です。
遊ぶことが仕事!というような時期には、
部屋の中でも、活発に動くので、
足元の不安な方には、危険なこともあるかもしれません。

だけど「一人切りだから、寂しい。犬がいたら楽しそう」
この言葉は、胸にぐっと食い込みます。
たしかにそうです、確かに。
犬がいる暮らしは、ときに、大変ですけれど、”大変”以上に、楽しい
楽しい上に、心安らかになりますし、心豊かになります。
犬の存在は、本当に、素晴らしい。

あぁ…悩ましい。。。!!!



1010 (1)



帰宅して、年齢がバッチリ同じような、高齢者の義父母に
この話をしたとき、ふたりとも「うーん…」と黙ってしまいました。
二の句が出ない。
そんな感じで。

そして、義母がこう言いました。
「1ヶ月に1度とか2度とか、
セラピードッグとかいうので、ワンちゃんに訪問して貰って、
一緒にお散歩する、とかで、アカンのかしら。。。」

私も、そういう方向が、一番穏やかなのでは、と思いました。
犬と触れ合うことは、本当に素敵なことです。
でも”飼う”となるなら、十分な覚悟と知識が必要だと思います。
それが、ヒトのためでもありますし、犬のためでもあります。

またお散歩のとき、お出会いしたら、
もう少しお話出来たら、そうしたいと思う一方、
ひとさまの暮らしに(ましてや見ず知らずの方)
そう意見出来るものでもないとも思い。。。

悩ましい、悩ましい、朝の犬への質問、だったのでした。

女性にも、犬にも、よりよき道がありますように。



1010 (2)





ランキングに参加しています。ぽちっとおひとつ、どうぞよしなに。               にほんブログ村 犬ブログ MIX小型犬へ
にほんブログ村

コメント

No title

うちもたまたまお会いしたご高齢の方から
これくらいちいさかったら私でも飼えるかしら?的な
質問をされることがあります
とくにあくびはソトヅラがいいいので
ご高齢のご婦人方には黙って触られてるもんで
(何故かご高齢殿方には唸ります)
飼いやすそうとか 一緒に暮らしたい とか
言われます

そのたびに 家ではいたずらすごいですよ~
戦いですよ~
病院も(フィラリアとか)毎月いかないといけないから
手間はかかりますけど
でも 一緒にいると 暮らしが温かくなりますねぇ
と お答えしつつ手間がかかることを何気なく伝えてます
(伝わってるかはわかりませんが)
でも 実際 母の仕事(ケアマネージャー)のお手伝いで
利用者さんのお宅に伺う時にあくびを見せると
皆さん とても愛おしそうに 可愛がってくださいます
そして必ず ありがとう また会わせてね とおっしゃいます

でも やはり きかれても飼うということはお勧めしませんね
精神的には満たされるかもしれないけど
身体的には負担が大きいと思いますから
それは人間、犬双方のストレスになると思うんです

実際入院されてそのまま施設に移られた方などみると
ご家族が引き取って下さるかどうかもわからないし

どうしても飼いたいとおっしゃる方には
老犬の保護犬が穏やかでいいかも
でもお別れの覚悟をされないと
と 少々キツイことを伝えます

長々と書きましたが 
ワタシも独り身なので 老後に寂しくなるのは嫌だけど
わんこを置いて先立てないなぁなどと
考えることもありますもんで

どうすればよいのでしょうね


Re: お立ち寄り下さりありがとうございます☆

さきこっこ様、

お立ち寄り下さり、ありがとうございます。

本当に難問ですよね。。。
記事に載せた93歳のおじいさんは、
入院の度愛犬のために早く退院したい!と思うと。
それが最高のお薬、とおっしゃっていました。
こういうことを言われる高齢者の方は、他にもいらして。
いきもののもつ愛のチカラは、偉大だと感動します。
でも、さきこっこ様のおっしゃる通りの、
問題もあることは、確か。
うーん。。。難しいですよね。。。

> ワタシも独り身なので 老後に寂しくなるのは嫌だけど
> わんこを置いて先立てないなぁなどと
> 考えることもありますもんで

ワタシの実家母は、里の祖父母の入退院が増え、
病院に付き添う日々と、その後の自宅介護手伝いを、
長年、他府県に通いました。(一度里へ戻ると数ヶ月留守に)
それが、愛犬ルゥちゃんを見送ったあとだったので、
母は「良かった。ルゥちゃんを可哀想なことにさせずにすんで」と
ほっとしていました。
母とルゥちゃんは一心同体だったので、家族も同感でした。
それ以後、母は「今度は自分自身の入退院が待ってるだろうから」と、
いきものと暮らすことをやめています。

四十路のワタシですが、ちまとサヨナラしたら、
犬との暮らしはよす、と思っています。

両親、義父母のこともありますし、もちろん自分自身の体調のことも。
既婚者とはゆえ、子どもがいないので、
存分に「アレコレ頼む!」と臆面もなく言える相手が、
オットだけなので(しかもワタシより年上)
どこにどうご迷惑かけるかも分からないので。

毛皮のいきものだけでなく、鉢植えのお花や、
お庭の樹木だって気になるところになるでしょう。(同じいきものですもの)

いろいろそう、考え出すと、色彩の無い、
味気ない老後になるような思いにも、ややなりますが、
道行くワンコを見たり、ボランティアをさせて貰ったり、
外で、いきもののぬくもりのエキスをちゅうちゅう、すると(笑)

今は、ちまのことを全身全霊愛す!で、頑張ります☆
年老いてゆくカラダのことを、受け止めつつ。
非公開コメント

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
プロフィール

ルゥ

Author:ルゥ
京都のすみっこから、オットとマルプー・ちまとのんびり暮らす日常を気ままに綴ります。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

ひねもす手帖 京都のすみっこから