ちま、思い出になっても。

2014.07.03 02:19|ちまのこと
オットが”猫のひと”と先日、偶然、会ったそうです。
(猫のひとの記事は、2013年9月2日付に書きました)

猫のひとの方のうえには、もちろん今はもう猫さんはいません。
猫さんが亡くなってほどなくのころには、
猫のひとは「不思議とちっとも寂しくないのです」と、おっしゃっていました。
猫さんとの楽しく愉快な思い出だけが、浮かんで来て、
ぜんぜん猫の不在を実感出来ないくらいだと。

それが「最近、ようやく、悲しくなって来ました」と。
そう、言われたのだそうです。



0625 (1)



「ボクはご存知のとおり、社交的でもないから、親しい友人がありません。
猫は本当にボクの家族であり、ボクの親友でもありました。
外でも家でも猫といるとき、ボクはずっと、猫と話をしていました。
それがこの間くらいから、ふっと、本当に、ふっと、
あぁずっと一緒に話をしていた猫は、もういないんだなって。
そう思ったんです。
それから、本当に、ものすごく、寂しくなりました」

猫のひとは、1年近くかかって、猫の死を受け入れたのだろうなぁと思います。
猫の死が、すぐさまのころには、まだまだぜんぜん
”実感”として”現実”として、認識出来なかったのだろうと思います。

濃密な、20年間という月日の時間が、
1年かかって、少しずつ少しずつ『思い出』にかわって来られたのだろうと。

解剖学者であり、多くの著作を執筆されている、養老孟司氏が、
自身の著作の中で、書かれていたことを、思い出しました。

氏は4歳のときに、父親を亡くされたけれど、
そのときの幼い気持ちでの、複雑な”父の死”への感情を
40代になって、通勤電車の中で「理解出来て、涙があふれた」と書かれていました。
おとうさんの死を、40年以上経て、ようやく、ココロと頭で理解された、と。

猫のひとの、猫さんの死についても、同じことなのだろうなぁ。
そう思いました。



0625 (2)



「ボク、猫が死んでから、あんまり”しゃべってない”なぁって思って。
猫と、ずっとずっと、おしゃべりしていましたから、そう気にしたこともなかったんですけど」

オットが「ボクもずっと、愛犬と話をしてます」と答えたそうです。
「猫も犬も、言葉、すごく分かってますよね。ちゃんと理解してますよね」と。


猫のひとは、またいつか、イキモノと一緒に暮らしたい。
そう思うようになって来た、と言われたそうです。

「ただ、猫になると、あの猫と比較しそうで。
そうなると、あの猫にも悪いし、新しい猫にも可哀想だから、
猫はよしたほうがいいかなって思って。
だったら犬?って思って、実際かなり真剣に考えたんですが、
犬の場合、お散歩してあげないと絶対ダメじゃないですか。
でも、ボクの今の暮らしだと、
なかなか満足のゆくお散歩ライフを、作ってあげられないなぁって思って。
独りで、お散歩もろくすっぽない、延々留守番だけの暮らしなんて、
考えただけでも、犬が可哀想だって思って。
イキモノとの暮らしは、一緒に暮らす限り、重大責任ありますもんね」

やさしいやさしい猫のひと。

いつかまた、何かご縁が生まれて、
何かのイキモノと一緒に、暮らすくらしがあるといいな。
そう、思いました。

ちまと毎日お散歩に出かけると、見知らぬ方々からよく声をかけて頂いて、
そのときによく聞くのが、
”○年間生きた愛犬が死んでしまって・悲しくて”→「すぐに新しい子を迎えた」
”○年間生きた愛犬が死んでしまって・悲しくて”→「もう一生犬とは暮らさない」
このどちらかのことを、言われることです。

このどちらも、ワタシは、気持ちが分かります。
ひとそれぞれ”死”を受け入れるまでの時間は、まちまち。
”死の悲しみ”を回避しようとする方法も、また、まちまち。

イキモノと暮らすということは、本当に奥深い。
いろんなことを、考えさせられますし、いろんなことを気付かせてくれます。
『飼い主』という立場の責任も、ときに重圧です。

面倒くさいこともいっぱいですし、大変な苦労もたくさんあります。
それでも、一緒に、暮らす。
十数年間だけという、切ないほど短い寿命と、一緒に、暮らす。
イキモノたちは、こちらの、ややこしいいろんな感情が、どこかへ吹き飛ぶほど、
代え難い、かけがえのない喜びや思いを、山盛り、投げかけてくれながら。



0625 (3)



ちまとの暮らしも、いつか”思い出”に変わる。

猫のひとの、猫さんの思い出に変わるまでが、1年間必要だったように、
きっとワタシも、ちまのことが、思い出になるまでに、
ずいぶん月日を必要とするでしょう。

ぴゅんぴゅん、昔へ去る、ちまの過去の時間。
びゅんびゅん、前から向かって来る、ちまの未来からの時間。
そのどちらもを、一瞬たりとも、見逃さないようにしながら、
ワタシはちまと、暮らしてゆく。

ちまは、もうじき、3歳になります。

ちまのすべてが思い出になっても、ちまと、一緒にいたいです。
ちま、心のそこから大切に思っているよ。



0625 (4)



猫のひとに、ココロの平穏を。
天空の猫さんにも、同じことを願ってます。





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