片側顔面痙攣・術後最終検診

2014.01.21 20:16|受:ワタシ病気録
片側顔面痙攣の手術のあと。

「少なくとも3ヶ月間は、術後検診しましょう」と。

そう、執刀脳外科医に指示を受けて、通院して来た。
今日がおそらくその最終日になる回の、診察に向かった。

朝から、最近にしては、穏やかな晴天。
病院は、いつもの通りに、大混雑をしていた。

気が滅入ることも、不安なことも、悩むこともなく、
診察予約に遅れまいと、小走りに、病院へ入った。
はたから見れば、頭蓋骨に穴を開けたヤツ。
そんな風には、誰にも見えないだろうと、思う。



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執刀医は、診察室にワタシが入るなり、
いつもの大きく、おおらかな口調で「調子はどうですか」と聞いて下さる。
ワタシは、手術をしたことを、もぅ忘れてしまうほどになった、と伝える。

あれほど悩ましかった痙攣は、ほとんど消え去り、
あれほど煩わしかった耳鳴りも、今ではほぼ聴こえなくなった。

口元を尖らせようと、食べ物を租借しようと、
もうどんな状態に表情を動かしても、痙攣も耳鳴りもほとんど、無い。
あるのは、ただただ、傷口の引きつれる感覚のみ。

執刀医も、本当に「良かったですね!」と、たいへん喜んで下さるし、
ワタシ自身も、とても、嬉しい。
尋常でない辛さとしんどい思いをした、入院・手術だったけれど、
総合的に、結果「して良かった」と、ココロから思う。

診察という名の、医師面会を済ませ、診察室を出たとき、
看護師さんも「本当に良かった!」と、言って下さった。

この看護師さんは、入院病棟の方ではないけれど、
何度も術後診察の際、お会いしていたので、
ワタシは「こちらでいろいろお世話になった皆さんに
もうこれでお会い出来ないと思うと、寂しい気持ちです」
そう言ったら、看護師さんは看護師さんで、
「そんな風に言って貰えて、嬉しい」と。

本当にこの病院の皆さんには、よくよくして頂いた。
初めての入院と手術で、不安も怯えもあったけれど、
そんなさまざまな事柄を、すべて”安心”と”信頼”にかえて下さった。

お世話になりました、と、何度でも、申し上げたかった。
ワタシにとって、かけがえのない大事で貴重な体験。
これで、本当に、病院とサヨウナラになった。
ありがとうございました。


こちらの病院で、手術を決意した日に、撮影した場所から、
最後の記念写真に、パチリ。

そのときは、まだまだ暑い夏の終わりの頃。
入院は、10月でも、夏日が続いた異常季節の頃。
そして、卒業の今日は、春の兆しの見える、寒い日のこと。



1006 (2)



両親と待ち合わせをして、病院近くのファミレスにゆく。
両親も、とてもとても幸福そうにしているのが、嬉しかった。

父がふと、レストランのテーブルについたとき
「おまえが病院で、手術を決めて来たって、告白したときも、ここだったな」と言う。
ワタシもそれを思い返していた。
偶然にも、案内されて座ったテーブルも、あのときと、同じ。

起承転結のための始まりの『点』をつけた場所に、
最終のときに、また終わりの『点』をつけに、来たような気持ちになる。

それはまるで、ラテンアメリカの文学のようだと、素敵に思う。
『点』の始まりから、くるっと円を描いて、最初のところに戻る。
始まりと終わりの連結に、永遠を、思う。

ワタシの片側顔面痙攣の始まりと終わり。

医師によると、人によっては、2年間ほどの間、
痙攣が治まったと思ってもまた出て、またじき治まって。
そういうことを繰り返す場合もあると、言われた。
なので、ワタシもこの先のことは、まだ分からない。
ワタシにすべきことは、ただただ、今を喜ぶこと。

執刀担当医等に、感謝を。
看護師さん方々に、感謝を。
入院患者の、ご親切にして下さった皆様に、感謝を。
いろんなことに、感謝を。



1006 (3)



オットに、謝意を。
そして、ちまに、お詫びを。
寂しい思いをさせて、ごめん、だったね、ちま。


入院中、オットが毎日、ちまの写メを撮って送ってくれていた。

それらはもちろん今も大事に残してある。
そして、それらを見るとき、ワタシの胸は、いっぺんに苦しくなる。
ちまの顔と様子が、どの写真も、悲しそうに見えた。
おかしなことだけれど、その写真を見ると、
今、たった今、ちまを膝の上に抱きながらも、ワタシも悲しくなる。
涙がにじむほど、切なくなる。
寂しい思いをしたであろう、ちまのことを思うと、
今完全に密着している、ちまを、無性に切なく思って、強く抱く。

数センチも、ちまと離れていたくないと思う。
1日たりとも、ちまと離れたくないと思う。

あの日の頃の、写メは、本当に筆舌尽くせない、哀愁を思う。
ちまに泣く。
目の前にいる、ちまを思って、また涙する。

ちま。
悲しかったかい。
ごめんね。
もう、ずっといっしょにいる。離れないで。



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かたときも、離れないでいよう。


自分の平凡な日常は、自分のためだけにあるのではないんだな。
そう、少し、思うようになった。

ふつうの暮らしをしていることで、
実は、実に、オットにもちまにも、ふつうでいて貰えることを、知る。
両親にも、そうだと、知る。
義父母にも、友達にも、そうだと知る。
(あ、仕事先もだ←一応社会人として。勤め先のことは、つい忘れそうになるけど)

ふつうの毎日にも、感謝を。


ちまも、ふつうで、いて欲しい。
いつまでも。



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ご声援下さった皆様、本当にどうもありがとうございました。

おかげさまで、すこぶる順調な回復をして、
このたび晴れて、通院すらも、卒業となりました。

執刀医にも「ふつうに暮らして下さい」と言われています。
(ただ、真夏に汗などかくと、傷口がチリチリするかも、なんてことは
 言われていますけれども)

よわい四十路も過ぎて、これからいろいろ
体調の不具合など出るかと思います。
それもこれも、この片側顔面痙攣の入院・手術を思えば、穏やかそうだな。
そんなふうに、思えます(笑)

体調のことは、全般焦らず騒がず、
でも、ちょっぴりジタバタしながら、暮らしてゆこうと思います。

いろいろ本当にありがとうございました☆
皆様も、どうぞ日々お達者でお過ごし下さい。




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コメント

おめでとうございます。

ルゥ様が大きな手術をされたことを、うっかり忘れるところでした。
ご退院から3ヵ月経ったんですね。
大きな決断をされて手術をされたことや、壮絶な術後のご様子を思い出すと、今でもドキドキsて胸が痛みます。
こんなにお元気になられて前向きに頑張っていらっしゃるルゥ様を見させていただいて、嬉しいです。
良い病院とお医者様に恵まれて良かったですね。
片側顔面麻痺のご卒業おめでとうございます。
同じ病気と闘っている方や、病名は違っても、これから大きな手術に臨まれる方やご家族の方も、ルゥ様のこのブログが何よりの励ましになると思います。

ご両親様とのファミレスくだりで、涙が止まりませんでした。
これからも、うんと親孝行してくださいね。
ルゥ様が元気で幸せでいることが、一番の親孝行です。
そして、ご主人様と最愛のちまちゃんとの、かけがえのない毎日を楽しく過ごしてくださいね。

祝☆完全回復

ルゥさん、こんばんは!ご無沙汰しています。
すっかりちまちゃんのブログになっていたので、おそらく痙攣も気にならない程度になられたのであろうと思っておりました(*^^)v
もう、引きつりも耳鳴りも落ち着かれたのですね。良かったよかった~。

私も術後3ヵ月を超えるか超えないかぐらいで、すっかり引きつりが落ち着いてきました。
ルゥさんがおっしゃっていた通りですね。
やっぱり「日にち薬」でした。先生を信じて本当に良かったですねー。
(私は、一時期ひどくなったときは主治医を呪ってやる位の(笑)落ち込みでしたが・・)

治療も先生から「もう来ないでよいよ」といわれると、急にさびしく感じるものですが、やっぱり健康が一番!
痙攣は、治療しなくてはならない症状ではないですが、不快だから治れば本当に気持ち良いものです。
今、自分も普通に「目が開けられている」状況が嬉しくて、コンタクトをする日が増えました!これも、痙攣を経験した方しか分からない感覚なのかもしれません(^o^)

これから、ちまちゃんとゆっくり、じっくりお散歩を楽しめますね。
時々、私もブログをのぞいてちまちゃんの可愛いお顔を拝見して、ニンマリしています。

では、まだ寒い日が続きますが、お身体にお気をつけてくださいね。
また遊びにきます~♪


Re: ありがとうございました!☆

そら太朗ママ様、

暖かいお言葉をお寄せ下さり、ありがとうございます☆!

おかげさまで、無事、術後経過観察&診察も、卒業となりました。
入院・手術は、まだほんの3ヶ月前のことなのかと思うと、
何だか狐につままれたような気持ちになります。
傷口がまだ存在感を出しているので(苦笑)
完全に忘れてしまうことはないのですが、
それでも快適に過ごしているので、忘却のテイなのです。

しかし、そら太朗ママ様のおっしゃる通りとまさに同じで、
ワタシも、自分自身のことながら、
思い出すと、胸がどきどきします。
頭蓋骨に穴を開けて、なんてこと「よく挑戦したなぁ」とも思いますし、
それ以前の、悩ましかった数年間のことや、
入院中に思った様々なことなど、いろんな思いが胸を駆け巡ります。

貴重な体験でした。
それもこれも、回復しているおかげで、こうしてじっくり
思いを寄せられるのだろうと思うと、それも、嬉しいことです。

両親の喜びも、本当に大きくて、
手術をした本人でも、その様子にはしみじみ、じぃんと感動します。
季節外れの秋の残暑厳しい中、毎日汗をかきながら、
日に何度も病院へたずねて来てくれた、父母。
四十路を越えて、完全に子どもに返って、甘やかして貰いました。
辛いときではありましたけれど、それもこれも、
今となってはすべてが万事、優しく甘い思い出になり、
そして、感謝の思いでもいっぱいです。

本当にご声援、どうもありがとうございました。
感謝のこころを、心底から込めて。
ありがとうございました!☆

Re: ありがとうございました!☆

だいごろう様、

暖かいお言葉を、どうもありがとうございます!
おかげさまで、その後元気に過ごしております。

術後、沈静化するまで、最後まで面倒だった耳鳴りも、
今ではほとんど消え去り、気にならなくなりました。
もちろん、痙攣はそれ以上に、忘れているほどです。
思い切って決断をして、手術を選択して良かった☆
そう思います。

ただ、傷口の引っ張られる感じは、まだまだ存在しています。
これは、気にならなくなるまでには、相当時間がかかるようです。
脳神経外科医も、毎度の「気長に」を、言われていました。
でも、煩わしかった痙攣に比べたら、なんのその(笑)です。

しかし、本当に3ヶ月が見えて来始めた頃から、
はたっと調子が上向きになりましたよねー!びっくりですよね。
どうなることか、と本当に不安は正直ありましたが、
経験のある医師等の話を信じて。良かったなぁ!と。

ブログ記事にも書きましたが、
人によっては2年間の間に、痙攣が再発したりまた治まったりと
繰り返す人もあるそうです。
でも、この調子を思えば「ま、一応手術後、効果は大きくあったから
間違っていなかった。だから、様子見よう」
そんなふうに、ちょっとは落ち着いて受け入れられるかなと、思っています。

お互いのんびりやってゆきましょう☆

ほぼ同時期に、同じ手術をなさっただいごろう様。
お声かけ頂いて、どれだけ心丈夫だったことか。

本当にありがとうございました。
感謝の思いを、ありったけ込めて☆
ありがとうございました!

ほっとしました。

受診お疲れさまでした。良かった!(嬉)
私だけでなく、ルウ様、ちまちゃん好きな全国のブロ友さんが、ほっとしてますね!!
あったかくなったら、もっとずーっと良くなる気がします。
笑顔も、感謝も、ルウ様に、倍返しで戻ってきますよ。
♪春が、待ち遠しいですね。♪

Re: ありがとうございました!☆

ゆうみん様、

暖かいお言葉を、どうもありがとうございます!☆

おかげさまで、順調に快適な暮らしを取り戻しています。
片側顔面痙攣に気がつき、不快な日々を過ごしていたこの数年間。
今ではそれも忘れてしまいそうになるほどです。
傷口の引きつれ感覚を感じることは、まだまだありますが、
それでもやっぱり、快適です。
医学の有難さにも、本当に感謝です。

そして何より、ゆうみん様や皆様の思いやり溢れるお言葉に、
本当に支えて頂きました。
本当にお世話になりました。

春は思い切り、ちまと公園を、走り回るつもりでおります☆
本当にご声援、ありがとうございました☆
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京都のすみっこから、オットとマルプー・ちまとのんびり暮らす日常を気ままに綴ります。

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