さよならを、心の底から思うとき。
2013.04.02 21:07|日記|
深夜や早朝の電話は、心躍ることの、一番反対側にある。
幼いころには、そんな電話は、たいがいが間違い電話で。
両親のどちらかが「どこの痴れ者じゃい!」とばかりに、出てくれていた。
それが、自分がおとなになると、自分で引き受けねばならない。
四十路も十分越えると、そんな深夜か早朝の連絡は、
悲しい出来事の連絡に、なりつつあります。
今朝の早朝に鳴った、オットの携帯電話。
オットは着信音に飛び起きたけれど、電話に出ることが出来なかった。
相手先の表示を見ることなく、
鳴っている携帯電話を眺めながら、
オットはただひとこと、大きな声で「あぁぁぁぁ」と、
声ではないような声をひとつ、出しながら、遠くを見つめていた。
小学校の入学のときからの、親友氏が、みまかられました。
ちまのお散歩で、歩いているうちに、何となくたどり着いた、
オットの母校の小学校。
桜が美しく満開でした。
校内には、もちろん立ち入ることは出来ませんけれど、
外から見ても、満開の桜でした。
亡くなった親友氏も、もちろんこの小学校に通っていました。
オットと親友氏の、懐かしい場所のひとつひとつが、
これからは、意味合いが少しかわって、
オットの中で、十分な思い出になるまで、ずいぶん切ないものになるでしょう。

早朝に鳴った携帯電話は、オットと、亡くなった親友氏のもうひとりの親友。
『親友』というと、イメージとしては”対ひとり”なのですが、
オットの、この亡くなった親友氏を取り巻く関係は、
みんなみんな、誰もが等しく仲良く『親友』に思えます。
親友氏は、ワタシとオットの身内だけの、
ごくごく小さな結婚式にも、参列して下さいました。
本当に朗らかでおおらかで、底抜けに明るい方で、
誰からも好かれる、そう、正真正銘の、誰からも好かれる方でした。
親友氏の、最期かもしれないお見舞いサヨナラに、
先日オットは大都会へ、新幹線に飛び乗り向かいました。
他の親友群たちも、それぞれで、または、まとまって、
親友氏へ思い思いのサヨナラに、出かけておられました。
そんな光景や状況は、それはそれは、暖かくて、穏やかで、思いやりに溢れていて、
親友でないワタシにも、とてもとてもとても切なく、
それでいて、神々しいまでに、まぶしいものでした。

去年の夏の終わり。
大きな大病をされたあと、お盆で京都に帰省されて来た親友氏。
大・同窓会を親友の数人が企画をされて、連日連夜の大・大・大宴会。
その隙間の一夜、親友氏はわが家へ遊びに来て下さいました。
初めて会った、ちまのことを、
「可愛いなぁ☆ほんまにカワイイ☆こりゃメロメロにもなるなぁ!」と、
うんと可愛がっても下さいました。
ちまも、初対面とは思えぬ、ますますの過剰愛想振りまきで、
ウェルカム大ハッスルを、していたこと、忘れられません。
ただ。
オットも親友氏も、ふたりはどうかしている程に、音楽をこよなく愛していて、
ふたりして、音楽のことを語り出すと止まること知らず、
夜明けまでオットの部屋にこもって、語りつくしあい、
結果、朝までちまが、オットの近くへ「いきたいの!(涙)」で、
泣かされ通しに泣かされた、ちまにとっては、にっくき人ともなりましたが(コホン)
ちま、あのすっごく面白かったおじさん、覚えてるでしょう。
今朝うんと早くに、うんとうんとうんと、遠くへいってしまったの。

雪柳も、オットと親友氏の思い出の小学校校門に、
青く見えるほど澄んだ白さの花びらで、美しく咲いて、風に揺られていました。
この桜や、この雪柳のそばを、
少年のオット、少年の親友氏は、大群の親友たちと、
毎日毎日、あきることなく日暮れまで、駆け回っていたそうです。
ランドセルを家の玄関へ放り込み、とんで戻って走り回った
小学校のこのグラウンド。
阪神タイガースや、読売ジャイアンツの野球帽をかぶって。
三角ベースに、ドッジボール。
ただただ野球バットを、振り回すだけでも、笑い転げた少年のころのことです。
時間の流れなんて、なにも気にもしたことのない、
最高にただただ、最高に、幸せの、少年のころ。

でも。
ワタシから見ていたら、オットや親友氏は、
じゅうぶんおとなになっていたものの、
集まると会うと、いつでも楽しくはしゃいでいて、大声の大笑いとバカ騒ぎとで、
少年の頃の、そのままで、時間だけが少し流れた、という感じがしていました。
親友氏は『少年△△△君』のまんま、天空へ駆け上ってゆかれました。
天空の住民になられるには、まだずいぶん早過ぎたけれど。
いつかはオットも、ワタシも、両親たちも、
それから、ちまも、いつかは、同じく天空の国のひとになります。
また、そちらの場所で、会いましょう。
それまでずっと、きっと少年のままで。
さよなら。
さよなら、△△△さん。
オットや、多くの親友たちを魅了した、△△△さん。
また会う日まで。
さようなら。


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幼いころには、そんな電話は、たいがいが間違い電話で。
両親のどちらかが「どこの痴れ者じゃい!」とばかりに、出てくれていた。
それが、自分がおとなになると、自分で引き受けねばならない。
四十路も十分越えると、そんな深夜か早朝の連絡は、
悲しい出来事の連絡に、なりつつあります。
今朝の早朝に鳴った、オットの携帯電話。
オットは着信音に飛び起きたけれど、電話に出ることが出来なかった。
相手先の表示を見ることなく、
鳴っている携帯電話を眺めながら、
オットはただひとこと、大きな声で「あぁぁぁぁ」と、
声ではないような声をひとつ、出しながら、遠くを見つめていた。
小学校の入学のときからの、親友氏が、みまかられました。
ちまのお散歩で、歩いているうちに、何となくたどり着いた、
オットの母校の小学校。
桜が美しく満開でした。
校内には、もちろん立ち入ることは出来ませんけれど、
外から見ても、満開の桜でした。
亡くなった親友氏も、もちろんこの小学校に通っていました。
オットと親友氏の、懐かしい場所のひとつひとつが、
これからは、意味合いが少しかわって、
オットの中で、十分な思い出になるまで、ずいぶん切ないものになるでしょう。

早朝に鳴った携帯電話は、オットと、亡くなった親友氏のもうひとりの親友。
『親友』というと、イメージとしては”対ひとり”なのですが、
オットの、この亡くなった親友氏を取り巻く関係は、
みんなみんな、誰もが等しく仲良く『親友』に思えます。
親友氏は、ワタシとオットの身内だけの、
ごくごく小さな結婚式にも、参列して下さいました。
本当に朗らかでおおらかで、底抜けに明るい方で、
誰からも好かれる、そう、正真正銘の、誰からも好かれる方でした。
親友氏の、最期かもしれないお見舞いサヨナラに、
先日オットは大都会へ、新幹線に飛び乗り向かいました。
他の親友群たちも、それぞれで、または、まとまって、
親友氏へ思い思いのサヨナラに、出かけておられました。
そんな光景や状況は、それはそれは、暖かくて、穏やかで、思いやりに溢れていて、
親友でないワタシにも、とてもとてもとても切なく、
それでいて、神々しいまでに、まぶしいものでした。

去年の夏の終わり。
大きな大病をされたあと、お盆で京都に帰省されて来た親友氏。
大・同窓会を親友の数人が企画をされて、連日連夜の大・大・大宴会。
その隙間の一夜、親友氏はわが家へ遊びに来て下さいました。
初めて会った、ちまのことを、
「可愛いなぁ☆ほんまにカワイイ☆こりゃメロメロにもなるなぁ!」と、
うんと可愛がっても下さいました。
ちまも、初対面とは思えぬ、ますますの過剰愛想振りまきで、
ウェルカム大ハッスルを、していたこと、忘れられません。
ただ。
オットも親友氏も、ふたりはどうかしている程に、音楽をこよなく愛していて、
ふたりして、音楽のことを語り出すと止まること知らず、
夜明けまでオットの部屋にこもって、語りつくしあい、
結果、朝までちまが、オットの近くへ「いきたいの!(涙)」で、
泣かされ通しに泣かされた、ちまにとっては、にっくき人ともなりましたが(コホン)
ちま、あのすっごく面白かったおじさん、覚えてるでしょう。
今朝うんと早くに、うんとうんとうんと、遠くへいってしまったの。

雪柳も、オットと親友氏の思い出の小学校校門に、
青く見えるほど澄んだ白さの花びらで、美しく咲いて、風に揺られていました。
この桜や、この雪柳のそばを、
少年のオット、少年の親友氏は、大群の親友たちと、
毎日毎日、あきることなく日暮れまで、駆け回っていたそうです。
ランドセルを家の玄関へ放り込み、とんで戻って走り回った
小学校のこのグラウンド。
阪神タイガースや、読売ジャイアンツの野球帽をかぶって。
三角ベースに、ドッジボール。
ただただ野球バットを、振り回すだけでも、笑い転げた少年のころのことです。
時間の流れなんて、なにも気にもしたことのない、
最高にただただ、最高に、幸せの、少年のころ。

でも。
ワタシから見ていたら、オットや親友氏は、
じゅうぶんおとなになっていたものの、
集まると会うと、いつでも楽しくはしゃいでいて、大声の大笑いとバカ騒ぎとで、
少年の頃の、そのままで、時間だけが少し流れた、という感じがしていました。
親友氏は『少年△△△君』のまんま、天空へ駆け上ってゆかれました。
天空の住民になられるには、まだずいぶん早過ぎたけれど。
いつかはオットも、ワタシも、両親たちも、
それから、ちまも、いつかは、同じく天空の国のひとになります。
また、そちらの場所で、会いましょう。
それまでずっと、きっと少年のままで。
さよなら。
さよなら、△△△さん。
オットや、多くの親友たちを魅了した、△△△さん。
また会う日まで。
さようなら。


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