ちま、思う、ときに切ない…

2012.11.13 20:44|ちまのこと
自宅から自転車で少々走ったところに、図書館があります。

書物がないと、味気なさ過ぎて生活できないワタシは、
頻々と週に何度も、通っております。

でも。
出来るだけ通りたくない道があって、遠回りだけど迂回する場所があります。
それは、そこに、仔犬販売をしている小さなペットショップがあるから、です。

今日は時間短縮に、その店の前を自転車で走りました。
通り過ぎるときには、必ず視線をそらせて、仔犬たちを見ないようにします。

でも、今日は、何を思ったのか自分でも分からないけれど、
自転車を店の前に停めて、思い切ってじっと見つめてみました。

店は一面ガラス張りなので、道端からショーケースに入った仔犬たちをみることが出来ます。

『大事にして下さる方に、5歳♂△△△犬譲ります』という張り紙に、
『仔犬産まれました ショーケースにて飼育中』という紙もありました。

みると、そこには、産まれてまだ間もないようなサイズの、トイプーの赤ちゃん仔犬2匹と、
そのお母さんトイプーが、小さなケースに収められて販売されていました。
その横の間仕切りの部屋には、仔犬として売買するには
大きくなり過ぎたような、ダックス。
その横には、産まれてこちらもまだ日も浅いような、テリア犬の仔犬が2匹。
おしっこで汚れた新聞紙をおもちゃに、せっせと仔犬らしく遊んでいました。。。

トイプーのお母さん犬は、どこを注目するでもなさそうな様子で、
ただぼんやりと、ぬるい視線でもって、
ショーケースの向こうからみつめているワタシを眺めていました。
ただぼんやりと、ワタシのことを眺めていました。

仔犬たちは、そのお母さんにべったり寄り添いながら、
安心しきった感じで、熟睡していて。

この仔犬たちは、いったいどんな夢をみるんだろう。
この仔犬の母犬のこの子は、いったい、どんな夢をみるんだろう。

そう思うと、ワタシは、地面に突っ伏して、大声を上げて泣き出したくなりました。

「おまえたちは幸せかい?
そこで暮らして幸せかい?」

仔犬たちはいずれ近いうち、母犬とも離されるでしょう。
そのときは、頼むから、誰か大事に育ててくれるひとのおうちに行くことで、離れて欲しい。
仔犬たちと離されたとき、母犬も大切にしてくれるひとの家で過ごしていて欲しい。

仔犬がいて、母犬も本来なら、もっともっとハッピーな様子じゃないんだろうか。
やんちゃな子どもたちに、お乳を上げたり、教育的指導に励んだり。
そんな母犬だって、家族のひとに甘えて、ときにはひとときのんびりだってしたいだろう。

そういうことを、許されない環境の、そのショーケースの人生の今。
どうかどうか、それがたった今だけの、瞬間のことだけであって欲しい。
そう空想してみるけれど、現実は、きっと、そうではなくて。。。

母犬の、ぼんやりした目が、淋しかったです。
ダックスの、何をみるでもなさげな、遠い目が悲しかったです。
何も知らない、ただただおしっこの染みた新聞紙で、
夢中に遊ぶ仔犬たちが、侘しかったです。
そして、何も思うこともなく、ただ母犬に寄り添い、
安眠の中に眠る仔犬たちの、その安心した寝姿が、
愛おしくて愛おしくて愛おしくて、ひたすら、切なかったです。

やるせなく、やりきれない思いでいっぱいになります。
ただただ、願うことしか出来ない。

このショーケースの中で暮らすワンコたちに、幸せを。
このショーケースの外側に、温かいおうちとひとが待っていますように。
犬との出会いは、いろんな道筋が有ると思うので、
このペットショップがどう、とかではないのですが。

ダクダク号泣しながら、帰宅の途。

わが家には、義父母がみていてくれた、ちまが、夜のおねむの最中でした。
玄関先で、出迎えに来てくれた、ちまは、
のんきにのび~をしながら「お・か・え・りー…むにゃむにゃ、今ねてたの」という様子。

ワタシに出来ることは、何。
街角でみかけたら、盲導犬協会や里親基金などに、少しでも募金をすること。
犬猫を取り巻く、日本国での悲しい現実を、きちんとみること。
悲しみに号泣するしか、手は無いのだけど。

そして、たった1匹だけど、犬としてわが家に縁あって迎えた、このちまを
何をおいても、全身全霊で、大事にすること。


わが家に来たてのときの、ちま。

安心そうに寝ていたと思うけれど、ちまのそのときの本心は、
ちまにしか分かりません。
母犬や家族のブリーダーさんから、ひっぺがされて、
見ず知らずのひとんちに、放り込まれた、と不安だったかもしれません。

だから、この頃のちまの寝姿をみると、いまだに胸が締め付けれられる思いです。
愛おしくて、切ない写真たち。



aDSC018061113.jpg



ただ、家の中を歩くだけでも、ちまにとっては、大冒険だった頃の、ちま。

ふんふん!頑張って歩いています。
生まれてからこちら、この世界は、知らない世界の匂いだけだったと、思います。
それも、また切ない。



aDSC017571113.jpg



1年と数ヶ月を一緒に暮らし、
この家が、ちまにとっても、いつの頃からか、わが家になったようです。
散歩の途中で、驚く音などがしたら、
家の側でなら、スッ飛んでうちへ帰ります。

ちまにとっての、サンクチュアリになっている今、
ワタシもオットも、それが一番の喜びです。

ちまに安全で安心な場所が、このわが家であること。
そんな幸福を覚える日が、あのワンコたちにも訪れますように。
無宗教なワタシだけど、天空に向かって、そう願いました。

ちま。
我が物顔で、デンと座って、笑顔満面な、ちまの図。
おばちゃんも、おじちゃんも、それがうれしい。
いつだって、ちま、ハッピーでいて。



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コメント

No title

こんばんは。
読んでいて、とても胸が熱くなりました。
私もその場にいたらきっとルゥさんとおんなじ思いを持ったでしょう。
だから、極力ペットショップの生体コーナーは行かないようにしているんです。
ショーケースの中の子犬たちを見ると、全員連れて帰りたい衝動にかられてしまうからです。
ワンコとの出会いも本当に縁なのだと、シンバを迎えてつくづく思う今日この頃です。

Re: お立ち寄り下さりありがとうございます.

ポンママ様、

お立ち寄り下さり、ありがとうございます。

> だから、極力ペットショップの生体コーナーは行かないようにしているんです。
> ショーケースの中の子犬たちを見ると、全員連れて帰りたい衝動にかられてしまうからです。

まったくワタシも同じです。
なので、極力ちまの用品は、ペットショップに行かずに済むよう、ネットで購入しています。

クリアケースのショーウィンドウに入れられて、陳列されている
仔犬や仔猫たちの姿を見ると、いつだって胸が痛いですよね。
日本でも、生態販売、どうにか売買の形態を変えられないものでしょうかね。。。
早く温かい家族に迎えられますように!と、いつもいつもそう祈って
ペットショップの近くを通っています。。。

ワタシも莫大な財力でもあれば、目に付いた仔犬たちを全員
連れて帰ります。
でも、もしそれをしても、その翌日にはまた仔犬たちの新入荷が…と。
そう思うとそれだけで、空想だけでも、切ないです。。。

> ワンコとの出会いも本当に縁なのだと、シンバを迎えてつくづく思う今日この頃です。

本当にこちらも同意です。
わが家に迎えたときに有った縁を、生涯大事にしたいですよね。
それは犬だけではもちろんなくて、
金魚でもカメでも、猫でもウサギでも鳥でも、何でも☆

悲しくても、同じ思いで居て下さる方がいる!と、
そう思えるだけで、気持ちも少し救われました。
お互い末永く、イキモノを大切にして一緒に暮らしてゆきましょう!

温かいお言葉、本当にどうもありがとうございました。

No title

本当に切ないですね。
狭いケースの中で暮らす子も寒空の中で生きている子も、どこで生まれ誰に迎えられるのか(もしくは家族に巡り会えるのか、会えないのか)。
それによって大きく大きく運命の変わる子達。
そんなコが数えきれないほど世の中にいて、恐ろしいほどの数の子が悲しい運命をたどるんですよね。

私にできることはルゥさんのおっしゃるように日々の中でのほんの少しの募金や気持ちを傾けること。

そして私たちのもとに来てくれたのわを必ず幸せにするんだって、いつも誓うのです。

Re:お立ち寄り下さりありがとうございます。

mari様、

お立ち寄り下さりありがとうございます。

> 本当に切ないですね。
> 狭いケースの中で暮らす子も寒空の中で生きている子も、どこで生まれ誰に迎えられるのか(もしくは家族に巡り会えるのか、会えないのか)。
> それによって大きく大きく運命の変わる子達。
> そんなコが数えきれないほど世の中にいて、恐ろしいほどの数の子が悲しい運命をたどるんですよね。

胸が締め付けられる思いですよね…
そのペットショップの、トイプー親子たちはもちろんのこと、
日本全国販売中の犬たちに、等しく平和で穏やかで幸せな暮らしを!と
ココロの底の底の底から、祈り願ってやみません。

> 私にできることはルゥさんのおっしゃるように日々の中でのほんの少しの募金や気持ちを傾けること。
> そして私たちのもとに来てくれたのわを必ず幸せにするんだって、いつも誓うのです。

犬というイキモノに、たまたま生れ落ちたけれど、
ただ偶然犬になっただけで、人生ハッピー。
ヒトも犬も、どっちもが支えあってハッピー。
そうありたいし有って欲しいと、切望します。

オットとずっと昔、小旅行をしたときに偶然みた、ゾウのことも思います。
1頭だけで暮らしていて、みつめていたら、延々ぐるぐるぐるぐる、
同じ場所をひたすらぐるぐる回り続けて歩いていました。

とある動物園では、狭い檻の中に、たくさんの狼たち。
草原や野を駆けることも経験が無く、
ただひたすら1点をみつめてじっとしていました。

ヒトもイキモノです。

作家・寺山修司の随筆で、こんな話がありました。

寺山が少年の頃、友達で、それはそれは大事にしていたヤギを
知らない間に親が潰して生肉にしてしまった。
それを少年は傷付き、頑なに忘れず、
少年から青年になったとき、
『ヤギが喰えるのなら、にんげんだって喰えるのだ』と言って、
故郷を捨てて去ってしまったそうでした。
戦後の食糧難の時代の悲しみもあることでしょうが、
少年のヤギへの愛おしい思いは、何にも変えられないものだったはずです。

イキモノの幸せって何だろう。
ヒトはどう、イキモノたちに接すれば良いのか。

犬のことを思いつつ、そういうことも日々思っています。
出来ることは、ほんとうに些細なことだけなのですけれど。

No title

ルゥさんのこの記事を読んで、思うところがあるので、
明日(17日)のブログに書こうと思います。

その際、ルゥさんの記事にリンクさせて頂きますね。
よろしくお願い致します。

Re: お立ち寄り下さりありがとうございます☆

すずママ様、

お立ち寄り下さりありがとうございます。

リンクにして下さるとのこと、ありがとうございます。

ワタシはこのインターネットの世界にまったくうとく、
自分の日常で思った小さな事柄や、
ちまのことだけを、好きなように書いているだけで、
何のネット上での行動をしていません。
偶然このブログを知って下さって、ふらりお立ち寄り頂くだけで、
宣伝努力無し(笑)

でも、こういうちんまりちまちまーっとしたことが楽しく思っています。

おかえしなど何も出来ないものですが、また遊びにいらして下さい☆
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