夏が終わるね、と。

2017.08.14 20:45|日記
夏が終わるね、とオットが言った。


ワードセンスがいまいち(苦笑)と思う、
オットが、そう言うだけでも、
なんだか、ポエティックに聞こえる。


夏が終わるね。


海には、もうくらげが出るよ、の頃になった。
うんと幼い頃、
ほんとに、海で、いとこが刺されていたから、
ほんとのことだった。


終わりを迎えるまえに、食べておかなくちゃ。
気になっていたお店の。
わざわざ出向いて、ひとつください、としたけど、
味はものすごく平凡だった。
なんか。
夏の終わりの、今の、残念。



0814ytr (1)



勤めの帰り。
自転車をぶっ飛ばして家路に着くとき。
6時半を回ると、
刻一刻と、薄闇が近寄ってくる。
その速度は、日々加速してってる。

西の空を見上げたら、
龍みたいな雲があった。

自転車を止めて、1枚、写真を撮った。
後ろを見たら、外国人の女の子も写真を撮ってた。
彼女にも、あれは龍のように見えたのだろうか。




0814ytr (2)




龍の真下を通り抜けて、さらに西へ。
自宅のある西へ西へ走ると、
ほんの数分後にはもう、日暮れの色彩がかわっていた。

夏の終わりは、ここまでも、めまぐるしい。




0814ytr (3)




勤め先の休憩室に置いてあった、
とある出版社の、無料冊子。

そこに、生命科学者・柳澤桂子氏の短い随筆が掲載されていた。

氏の書籍は、何冊か読んだことがある。
とてもとても慈悲深いように、感じる著者。

ご自身、31歳のときに当時原因不明と言われた
難病にかかられ、40年間その病に苦しまれた。
それでも、不自由な体調と気持ちに屈することなく、
生命科学の分野での研究に、日々邁進されて来られた、
ひれ伏したくなるような、立派な方。

心してそのページをめくった。

戦争中、道後温泉のそばへ、東京から疎開した。
そのとき、近くにある川に、
生後まもない子犬や子猫が、たくさん捨てられてあった。
それを全部、拾っては自宅へつれて戻り、
なんとかして命をつないであげたい、と頑張った。
自宅の廊下は、いつもさながら”野営病院のようになっていた”とあった。
ご両親も、戦時中の大変なさなかにおいても、
そんな子どもの行動を、制止されていなかったのだなあ。
氏のご両親にも、ひれ伏したくなる。

捨てられていた子犬や子猫たちは、毎日、
無念なことだけれど、どんどん冷たくなって死んでゆく。
小さな体がどんどん冷えてゆくことで、
命の一線を越えてゆくことを、
どうにも止められない悲しく辛い現実を、
幼かった氏は、よくよく知ったと、あった。
息をもう、していない、
冷たくなった体の子犬や子猫たちを、
お庭に埋葬をして、嗚咽しながら、お水をあげたという。

戦争だから、氏のご親戚やお友達もたくさん亡くなられた。

命の尊さは、生けとしいけるもの等しく、
かけがえのないものだと学ばれた。
人の命は大事。
犬だって、猫だって、なんであっても、大事な、命。

休憩時間の、お弁当が、
今日は胸に詰まった。


日のある頃は、まだまだ
バカみたいに暑い毎日だけど、
ほんの少しだけ、夜に吹く風が、涼しくなって来た。
夏が終わってゆくころ。
明日、終戦記念日。
1945年のその夏の終わりに、気持ちを向けつつ、
すべてのこの世のいきものたちの
未来永劫平和を祈る。




0814ytr (4)





ランキングに参加しています。ぽちっとおひとつ、どうぞよしなに。               にほんブログ村 犬ブログ MIX小型犬へ
にほんブログ村

コメント

No title

ま戦争は行けない争いからは何も生まれない。人間は学ばなくてわね。卑弥呼さまはバチが当たって蜂に刺されて病院通いだよ。

Re: お立ち寄り下さり有難うございます

まな様、

お立ち寄り下さり有難うございます。

> ま戦争は行けない争いからは何も生まれない。人間は学ばなくてわね。
これはそうなんだろうなあとワタシも思います。
学びは大事なことですよね。

>卑弥呼さまはバチが当たって蜂に刺されて病院通いだよ。

えっ?!あらっ!たいへんですね!それは!!!
蜂に刺されると体内に抗体が出来て、
何度も刺されると以後、命に関わることになるそうですね!
ワタシの友人(米国人)がそう話していて、
公園でもどこでも、
蜂が飛んでいると、ものすごく恐れています。
卑弥呼様もどうぞお大事に。
そして今後もどうかお気をつけて!

雲、本当に龍のように見えますね!

No title

今は腫れもだいぶ引いたし、痛みもよくなったって。次回は血液検査だって。気をつけてね。

Re: お立ち寄り下さり有難うございます☆

あーさん様、

お立ち寄り下さり有難うございます☆

> 雲、本当に龍のように見えますね!

そう見えますでしょうか?
見えますですよね?ね?
空を見上げたとき、素直に即、
「ああ。龍だあ」と思いました。
写真だと写りもいまひとつですし、
遠くに見えますけれども、
実際これに遭遇した、地面からは、
もっと立派に<龍>だと感じました。
ちょっと、龍に出会えた気がして、嬉しかったのです☆

Re: お大事に☆

サン様、

お大事になさって下さい!
痛いのも、カユいのも、
腫れることも、切れることも、何もかも、
不都合があると、つらいです。
どうぞくれぐれも養生なさって下さいね!
非公開コメント

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
プロフィール

ルゥ

Author:ルゥ
京都のすみっこから、オットとマルプー・ちまとのんびり暮らす日常を気ままに綴ります。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

ひねもす手帖 京都のすみっこから