ちま(の飼い主)病院で涙する…

2015.07.30 13:52|ちまのこと
夜、ちまのドッグベッドに、"赤褐色の点々”がありました。

ハッ!なに?!と、ドキドキしながら、その点々をくんくん。
血のような錆っぽい匂いではなく。
「く。。。くちゃい…かな」
これは、おそらく<肛門腺>にたまった液ではないか、と。

翌朝、お散歩のついでにぐるり、まわり道をして、
伺いました。
お世話になっている『チカコ アニマルクリニック』

おはようございます。
みなさんおはようございます。

患者さんが今日もたくさん、待合室におられました。



0726b (4)



ちまのお隣におられたの方の、おひざには、
小さな小さなヨークシャーテリアさん。
「目も耳ももうぜんぜん。聞こえてないし、見えてないです」
御年17歳!ご立派です先輩!☆
ちこちこ飼い主さんの足元を歩いたり、あきたら、
抱っこして、とおねだりしたり、と、元気いっぱい。
どこがお悪いのかはお聞きしてしませんでしたが、
どうぞもっともっと長生きして下さい!☆と。


診察を待つ順番は、今日はかなりスムーズ。
さくさく、ちまの順番が見えてきました。

ひとり診察を受け、待合室が広くなり。
ふたり、さんにんと減ってゆきました。
待合の長椅子が、どんどん空席になったとき。
ビーグルさんとおぼしき患者さんが、見えました。

そのビーグルさんは。
思い切って書きますが。
そのビーグルさんは、ものすごく酷く痛々しいほどの、
猛烈な、皮膚病に罹っていました。

あちこち、真っ赤に炎症をおこしていました。
おしりの辺りが最大に気の毒で、
毛が完全に抜けて、お肌全体が、デコボコと隆起。
例えていうと、みかんやキンカンのようなものが、どっさり、
皮膚にいくつも、ぶら下がっているかのよう。
4つの足も、すべて赤く、ただれていました。

相当、痒みがあるようで、
後ろ足で何度も前足を掻き、
おしりも地面につけて、こすって動いていました。

「(可哀想に…)」

内心、そう思いました。
申し訳ないことなのかもしれません。この言い方は。
でも、正直、率直に、そう思いました。

とてもおとなしい子で、静かに、静かにひとり、
ごそごそと、体のあちこちを、掻いていました。

もの言えぬ犬族。
どこがどう痒いのか、聞いてあげられたらいいのに…

飼い主の方(お若い女性)が、ビーグルさんに
「痒い?こうすればちょっとはマシ?」と言いながら、
背中のお肉を引っ張ったり、やさしく揉んだりしてあげていました。

「(優しい…)」

そう思いながら見つめていると、飼い主さんと目が合って。
少しお話させて頂きました。
ら。

泣きました
いっきに、涙目に、うるうる
だけど、ここで泣いてはいかん!と思いましたから、
ぐっと堪えました。
泣くということは、たぶん、違う。
この飼い主さんには、違う。
そう思って、堪えました。

「何歳なのですか?」ワタシ。
「何歳なのか分からないんです。
先生はたぶん13歳くらいじゃないかって」飼い主さん。
「ビーグルさんですよね?」ワタシ。
「たぶんそうだろうと思いますけど。
ビーグルと何かのMIXかもしれません」飼い主さん。


「この子、引き取ったというか。
保護したというか。
迷い犬だったのです」と、飼い主さん。


「迷い犬で、さまよっていたのです。
私が見つけたときは、もう皮膚病でこんなになっていました。
たぶん、捨てられたんじゃないかと思います」

胸が詰まるお話でした。

「こんなふうになっちゃって。
もうこうまでなると、元通りにはならないんだそうです」

こうなるまでに、もとの飼い主は、どうにか、
どうして治療をしてあげなかったのか!
理解に苦しむと同時に、見知らぬそんな元飼い主に、
怒りしか、感情が沸きませんでした。

でも、この飼い主さんは、とても。
とてもとてもとても、穏やかで。
静かに、柔和に、微笑みながら、お話して下さるのでした。

「私が引き取って、こちらとは違う病院に通ってたんです。
1年間ほど通院をしていました。
ステロイドとか、いろいろ。
すごくたくさんのお薬を投薬し続けたんですけど、
一向に変化がなくて。
ずっと変わらず痒がるし。
だったら、体に負担だけ、かけてるんじゃないか。
そう思って、転院してこちらに伺ったんです」

飼い主さんの足元で、ビーグルさん、ごそごそ掻き続けています。
痒いね、痒いんだよね。
つらいね。辛いね…でも、でも、どうか頑張って!

「こちらのチカコ先生は、ぜんぜん治療が違って。
前の病院みたいに、お薬じゃんじゃん出されないのです。
治療のアプローチが違って、
皮膚病の薬用シャンプーで、細かくケアで、まず何とか」

飼い主さん!
ワタシも転院には賛成です!
こちらのチカコ先生は、投薬は最小限な先生です。
必要なときに、必要な分量だけを、処方して下さいます。
それも”本当に必要ならば”だけ。
それ以上は、なし。

実はこれを、こころよく思われない飼い主さんもいるようです。
ずっと以前、待合室で、小声で「お薬出なかった」と
家族間で、コボしている方がいました。
ヒトでも、病院にゆき、お薬をたくさん貰うことに
慣れ過ぎているヒトって、いると思います。
”沢山のお薬=安心”というような、ヒト。

ワタシは、チカコ先生が
「薬無用」とおっしゃったら、それは一番最善なのだと。
そう、信じています。
「しばらく様子を見ましょう」と、チカコ先生がおっしゃったら、
それはそれが一番最良の、治療なのだと。
そう、強く信頼しています。
チカコ先生は、患者(いきもの)にとって、
適時最適な治療を見つけて下さる。
ワタシは、そう、確信しています。



0726b (3)



ちまは、先生が診察して下さっても、
どこからの出血なども見受けられないので、
おそらくは、やはり、ちょろりとモレた肛門腺の液じゃないかと。

ちまは、元気で、ごきげんで。
ごはんも食べ、おやつだって、もぐもぐ。
お散歩もゆき、お昼寝も爆睡。

チカコ先生が、きゅっと、肛門、絞って下さいました。
く。。。くちゃい…(苦笑)
でも、そうですそうです、
ベッドの点々もこんな色でした!

トリミングから1ヵ月半ほど経過しているので、
「この程度溜まっていることは、普通です」と先生。

「肛門腺の溜まり具合は、個体差もありますし、
上手に自分で排出出来る子もいますし。
いろいろです。
毎月絞りにだけ来られる患者さんもいますが、
うまく排出出来ないで、炎症を起こすと、
肛門あたりから出血することもあります」

近く美容室で散髪なのですが、
そのときにもまた絞って貰っても「ぜんぜん大丈夫です」とのこと。
プロが見れば、溜まっているかいないか、すぐ分かりますしね、と。
(その辺りは次回のcafe sora+dogsalon wonderfulさん、
店長さんにお任せします☆)

チカコ先生から、朝のご挨拶”おはようさん”を貰いながら、
ちま、診察台の上で、若干、オドオド。
でも、すぐありがとうございました、で退室でした。
先生、ありがとうございました☆



0726b (1)



オットが「あの女性は、本当にココロの優しい人やで」
帰り道みち、つぶやきました。

ワタシもまったく、同感です。
あの方は、本当に、お優しい方だと思います。

高齢犬の、雑種・迷い犬。
しかも、あれほど酷い、皮膚炎。
あんな酷い炎症は、見たことがありません。
再三ですが、
どうしてもっと早く、病院へ連れていってあげなかったのでしょうか。
見捨てて、見殺しにした元の飼い主への憎悪は絶えません。
が、オットやワタシだったら、どうだったろう。
あの子を引き取る、引き受けて暮らすことは、
オットもワタシも、正直言って、ものすごく躊躇すると思います。
でも、あの方は、暖かい微笑みでもって、おおらかに、受け入れてらした。

ビーグルさんは、頻繁に、体を掻いていました。
「少しでも痒みが治まってくれたらいいんですけれど」と飼い主さん。

頑張れ。
頑張れ!
頑張れ、頑張って!ビーグルさん!

お優しいこの方と、治療に真摯なチカコ先生との協力で、
きっと良くなる!
きっと良くなると、ココロから、
ココロの底から、願っています。

ワタシがこのビーグルさんと飼い主さんにたいして、泣く、ということは、
ある意味傲慢な気がしました。
安っぽい同情のような、ちゃちな憐憫のような。
そんな低俗な感情のにおいがするものは、失礼だと。
飼い主さんは、ただただ、ビーグルさんのことを愛し、
ビーグルさんは、ただ一途に、この方に寄り添って暮らしている。
そこにあるのは、きっぱりと、愛。
なだらかで、穏やかで、豊かな、愛。
それ以外、なにも、いらない。
なにも、ない。

ワタシに出来ることは、ただただ、
ビーグルさんの症状が、少しでも軽減されますことを、祈るだけ。
少しでも、気持ちよく過ごせますように。
そして、少しでも、ほんの少しでもいいから、長生きを。
長生きをして下さい。
飼い主さんとビーグルさんに、もっとますますの、
愛情いっぱいに満ち満ちた、素晴らしい日々が続きますように。



お散歩を、病院の帰り道でも、少し、して。
ちーち・香りつけ・エントリーの、ちま。

ちまにも、少しでも長く、穏やかな日が続きますように。
少しでも多く、優しい時間が流れますように。



0726b (2)



チカコ アニマルクリニックで、天女にあった。
そんな気がした、朝でした。





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コメント

No title

お医者様は人柄で選びます(キッパリ)

先代めいちゃんのとき
さんざん色んな先生に出会い
嫌な思い、悲しい思い、辛い思いをめいにさせ、私もして
今の先生に出会いました
最後の最後に今の先生に出会えて感謝しています

おかげであくびも健やかです


ビーグルさん
今までどんな思いで暮らしてきたんでしょう
言葉は話せなくても感情はあるはずだから
ずっとずっと耐えてきたんでしょうね
でも 本当に素敵な方に出会えてよかった
陳腐な言葉かもしれないけど
今までの分も絶対幸せになれると、
なってもらわなきゃ 

正直、自分がもしその子に出会ったとしても
引き取ることができるのか?
・・・・・。
・・・・・。

もちろん!と言い切れない私です


ごめんなさい。

Re: お立ち寄り下さりありがとうございます

さきこっこ様、

お立ち寄り下さり、ありがとうございます。

健康や命、暮らしを預ける医師ですから、
できれば信頼出来る先生と、出会いたいものですよね。
評判がよいからといって、
なかなか遠方までは行けませんけれど。。。

本当にビーグルさんは、今、幸せだろうと思います。
とても大事にされていました。
天女のようなその女性のことを思うと、
頭が下がる気持ちと同時に、
あらゆることに「面目ない」とお詫びしたい気持ちにもなります。
この感情、うまく言葉に出来ないのですが。

ちまが、もし、あれほどまでの皮膚炎になっても、
ちまなので、どうあっても、奮闘します。
治してやるのだと、とことん飼い主として頑張ります。
でも、天女はほんの1年前に、
老犬で、あの状態で、迷っている子を受け止められた。
本当にすごいことだと思います。
どれほどお人柄の美しい方なのでしょう。
どれほどお心のお優しい方なのでしょう。
とにかく、とにかく、ひたすら頭をたれるワタシなのでした。

あくびさんも、どうぞ健やかでいて下さい☆
世界中の犬族のみんなに、幸せを。
地球上のすべてのいきものに、幸福を。
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京都のすみっこから、オットとマルプー・ちまとのんびり暮らす日常を気ままに綴ります。

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