2015.01.30 03:32|受:ワタシ病気録
台湾人の友人Kちゃんが、京都へ一瞬戻って来た。

せっかくだもの、会いましょう、と
グルマンな知人に紹介してもらった、美味しいフレンチを頂く。

Kちゃんは、明日東京に出向き、友達と落ち合い、
長野へスキーにゆくと、とても楽しそうだった。
台湾本国での、就職先(大学)でも、毎日充実した暮らしを
しているようで「すっごく忙しい」と言いながら、その顔は晴れ晴れしていた。



0127 (1)



このさき恋をして結婚もして、未来をつなぐ子どもを増やして。
Kちゃんのこれから、は、明るく、輝いている。
本当にいろんなことにわくわくしている彼女を見ながら、
ワタシは”片側顔面痙攣”の開頭手術をしてから、
1年と3ヵ月後の現在。
正直、少々、憂いていた。

ここ数日前から、なんとなく、ピクピク。
数年間、大変悩み煩わされて来た、右目下まぶたの、痙攣。
それを消去出来たはずの、それが、ごくごく。
ほんの、ごくごくごくごく、だけれど、
「あ」と感じることが、出て来ている。

日常的・恒常的には、もはや”大昔の体験”として、記憶になり、
遠く忘れかけ事柄、になっていたのが、最近、
時折、くちを動かした際「あ」と、思うようになったのだ。
そして。

「耳鳴りがする」

耳鳴りも、ごくごく、瞬間。
瞬間のとあるときに、ザッと来る。
一瞬の光が駆け抜けるように、ザッと、耳鳴りが、走る。

うっすらと、
うっすらと、気持ちが、少し、淀んで、
うっすらと”再発”という文字が、ココロに浮かぶ。



0127 (3)



Kちゃんは、久しぶりの京都と、ワタシとの食事に、
本当に愉快にしてくれているのに、
ワタシときたら、そんなKちゃんのわくわくする様子に、
いつもならもっと、おしゃべりの”コール&レスポンス”に
がっつり、向かえるところが、そこはかとに、終始。
Kちゃんを見送ってから、猛省したけれど、
こういうココロの淀みは、深く気持ちのしっぽをつかんで、離さない。

ごめんね、Kちゃん。。。
次に会うときは、もう少し、いいえ、
いつものバカ笑いを、またきっと提供します。



0127 (4)



片側顔面痙攣の、手術を執刀してくれた担当医が
説明して下さっていたことを、思い出す。

『術後、
人によっては、2年間ほどの間、
痙攣が治まったと思ってもまた出て、またじき治まって。
そういうことを繰り返す場合もある』

ワタシの場合は、ただの?片側顔面痙攣からなる、
まぶたの痙攣に加えて”耳鳴り”が、あった。

頭の中の神経配置は、本当に繊細に、微細に
猛烈に、込み入った環境のようで、
ほんの数ミリ単位での、神経と血管の接触で、
さまざまな障害が発症するのだと、担当医から、聞いた。

ワタシの、当時”障害”を発症させていた箇所は、
見つけて、手術のときに、解除して下さっているはず。
だから、違う場所の微細接触がまた出来たか。
はたまた、もしかすると、解除して頂いたはずの箇所が、
解除の壁を乗り越えて、また触れ合いだしたか。

脳内神経というものは、
本当に、空前の超絶繊細込み入りで、
もはやそこは、神の領域だろうと、思う。
宇宙といっても、構わないだろうとすら、思う。
自然の摂理には、どうにも、抗えないと、思う。

屈する、ではなく、ひれ伏す。

ワタシの中を構成する、宇宙と自然に、ひれ伏す。
これが、ワタシなのだと、受け入れること。
ココロが弱く小さいので、なかなか、難問ではあるのだけれど。
引き受けること。
これが、ワタシなのだと。



0127 (6)



Kちゃんとの食事から戻り、ちまのお散歩へ出かけたとき、
オットに、話をしてみた。

心配をするだろうから、と思って、黙っていたのだけれど、
やっぱり、オットはワタシの特別な存在で、
勝手な言い草かもしれないけど、何でも、聞いて・知っていて欲しいから。

「あのね、ここ何日か前から、また痙攣と耳鳴りを感じてるの」
そう、歩きながらオットに言うと、
オットは、穏やかな口調で。
「そういうことも、あるやろなぁ」と、言った。
オットは、ワタシより、自然の摂理を、知っている。

「そういうことも、あると思う。
手術当時は、精一杯先生が、アカン場所はココかなって思うところを
接触しないようにしてくれてるはずやけど、
その接触も、ほんの数ミリで、どうこうなんでしょ。
そりゃもう、しゃーないよね」

そりゃそうだ。

うん、うん、そうだね。
そりゃそうだわね。

明るく朗らかに、でもなく、
突き放すように、でもなく、
ふつうのことばで、ふつうに、そう、オットが言ったので、
ワタシも、ふつうに「そりゃそうだ」と、するり、思えた。

大丈夫、とも、心配するな、ともオットは言わなかった。
不安がることも、気の毒がることも、オットは無かった。

そういうもんでしょ。

オットは、ふつうに、いつも、こうして、生きている。
いつだってオットは、自然に生きている。



0127 (5)



オットが「またどうしてもダメだと思たら、手術したらええやん☆」と、
これは、いたってのんき~に言った。

これも、そりゃそうだと思う。

再発の、再手術のリスクは、当時先生にはお聞きしていないけれど、
(だって手術したばっか!だから)
いくばくかは、あるだろうと推測する。
やはり正直、気持ちは凹む。

それに、同じ箇所で、頭蓋骨に穴を開けて、開頭をするなんて。
ただの1度でも、頭蓋骨に穴を開けるヒト自体、そもそもいないのに、
それがましてや2度も!になると、本当に数奇な運命だろうと、思う。

再度手術したって、成功するとも限らない。
先生が手術前に説明されたように、
80%程度の成功と、20%程度の残念は、
いくら回数を重ねても、つきないものだと。
これに、ワタシはコスモを感じていたのだけれど、
今もまた、コスモを改めて、感じ直している。

何より。
何より何より『悲しい』と思うことには。

もし。
もしも、もしも、またいつか、再度手術をしようと決めたとき、
そのときには、両親が健在とは限らない。
「前回の手術のときには、毎日毎日、
両親が付き添ってくれていたな…」と、思い出して、泣くと思う。
ものすごく、泣くと思う。

そして、ちまと離れることも嫌だ。
ものすごくものすごく、嫌だ。
だから、言いたくはないけれども、
ちまがワタシとオットのもとから、離れて、
川の向こうへ渡って行ってからに、したい。

そんな、現実味をおびた想定をするほど、の
再発を実感している分けではないけれど(妄想癖アリ:苦笑)
でも、そういうことを思うことの方が、
手術のときのあの空前絶後の苦しみと痛みを思うより、つらい。

時間が永遠ならいいのに、ではなく、
時間のすり減り方が、もっとゆっくりだったらいいのに、と思う。
特に、両親の。
特に、ちまの。
手術のことより、そんな環境のことを想像して、つらく、つらく、思う。
切ない。

Kちゃんが、お土産で、お茶をくれた。
「空港で買ったんだけど(笑)」と、いうお茶は、
とても今のワタシに、寄り添ってくれるものだった。

”お茶はのどを潤すためだけではなく、ココロのサプリメント”とある。
ティーパックになっていて、それぞれに効用があった。
『安心茶』 胃の調和、身心の安定。
『養心茶』 養生、身心調和、元気をつける。
       身体と心のバランスを整える。
などなど、数種類あって、そのどれもが、
ココロと体調の穏やかさをもたらすように、というお茶だった。

Kちゃん。
どうもありがとう。
とても落ち着いた気持ちになれたよ。
ちょっぴり消沈気味で、ごめんね。
(Kちゃんは敏感なヒトだから、すごく感じたろうと思う)
次会うときは、きっとワタシも、元気でいるよ。



0127 (2)



ちまと、離れたくない。
ずっと一緒にいる。

1年3ヶ月前に、片側顔面痙攣のための、手術をして、
入院を2週間したときに、そう強く強く強く、思った。
それは、今でも、一番、暮らしの中で、思っていることだ。
ちまと、ずっと一緒にいる。

でも、痙攣の再発が、残念ながら、あるかもしれない。
もっとはっきり自覚して、再手術への道のりも、生まれてくるかもしれない。

ちまも、いつかワタシとオットのもとから、旅立ってゆく日が来る。
残念だけど、これは、否応なしの、いつか来ること。

いろんなことを、引き受け、受け入れながら、生きてゆく。



0126 (3)



オットは本当に、よいひとだと思います。
本当に上等のひとだと、ツマなれども、思います。

とある男性知人が、オットのことを
「とてもエレガントな方です」と言って下さったことを、覚えています。
ひとさまに、オットのことを尋ねられたとき、
そう、ひとさまに言って下さったのです。
エレガント、かどうかは、さておき(苦笑)
エレガントに感じて下さる、人柄の上等さは、
同じ感覚を持って頂けるのだなぁと、思ったことは、忘れられない出来事です。

オットが、ワタシのオットで、よかった。
人生、これだけでも、案外良いのかもしれない。
どうもありがとう。
感謝しています。

経過観察を自分自身でしながら、
様子を伺いながら、ヤッテゆきます。
執刀して下さった先生方がおられるから、大丈夫!と思いながら。





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