2017.06.09 17:16|受:ワタシ病気録
2度目の、
今回の片側顔面痙攣での再手術入院は、
ひとりで、した。
2週間分程度の荷物を、バッグに入れて、
ひとりで、向かった。
(ちなみに、退院もひとりで済ませた)

この症状の幸いなことをあげるとすれば、
生命に危険をおよぼす病ではないということ。
だから、家族に付き添って貰わないと、どうにも、
ということがない。
だから、ひとりで、向かった。


手術する日まで、2日間。
事前検査入院をした。

体重測定や採血。
再度のCT撮影があったり、麻酔科の医師との面談があったり。
術後すぐに入室する、集中治療室への案内があったり。
もちろん、執刀医との面談もあったり。
(手術について、再度の、いっそう詳細説明があった。
画像を用いて、1時間近くは話をしてくれた)

看護師から呼び出されることに、
確定した時間がないから、部屋で真面目に待機していた。

病院内にある簡易スタンドや、コンビニなんぞで、
ジュースでも買って来て、飲んでてもいっこうに構わないけど、
浮かれた気持ちがまったくないから(あたりまえ)
慣れない病室でも、じっとしていられた。

家族が。
特に、母が、ずいぶん気にしているだろうな。。。
入院した部屋から、窓の外を眺めながら、
しょっちゅう、そう思って過ごした。


今回入院した先は、家からほど遠い場所にあった。

大失敗をした地元の、家からごく近くにあった病院は、
ハナッから眼中に無かった。
近県にある巨大な病院を、選んだ。
もうじゅうぶん高齢者になっている親には、
あたしのことで面倒をかけたくない。
そう本当に強く、そう、思って決意をして、
この遠方の病院を選んだ。

けど。

母は、
自分の都合の許す限り、見舞いに来てくれた。
大丈夫だからもういいよ、ほんとよ、と言っても、
母はにこにこしながら、
家にいても心配だから、と言って、来てくれた。
顔を見ているだけでほっとするから、と来てくれた。

あたしが入院していた時期は、
季節はずれに異常な暑さで、
具合はどう、来たよ、と、
微笑みながら病室に現れる母のほっぺたは、
いつだって、真っ赤だった。
面目なくて、心底、切なかった。


何にもない田舎からバスにゆられ、
人でぎゅうぎゅう詰めの電車に乗りかえて。
母は腰が悪いのだけど、車内は混雑しかないから
きっとずっと、座れずにいたと思う。
それでも。
大都会の大きな雑踏にまぎれて、
母はあたしに会いに来てくれていた。
人ごみが苦手で、信じられないほど方向音痴で、
地図を書いて渡しても、
それを玄関に忘れて出たりする、母。


白い日傘をさし、
おでこの汗をぬぐいぬぐいながら、
1度では渡り切れないような、巨大な交差点を
急ぎ足で歩いている母の姿を、思いながら、泣いた。
母に、大都会の誰も、肩や背中にあたりませんように。
母が、信号がかわると慌てて、転んだりしませんように。

申し訳なさと、有難さに、泣いた。


母へのこの感謝の思いは、一生続く。
ずっと、あたしは、持ち続けてゆく。


入院した部屋からの、眺め。
一晩中だって、この景色。
明かりが消えることがない。
大都会の姿は、いろんな意味で、
あたしを感傷的にさせた。




DSC06092mm (2)


余談。

父も見舞いに何度か来てくれたけど、
「おれが行っても用がないよなあ~」ということと、
リタイア後から始めた、無農薬自家農園での
野菜栽培と、
同じくリタイア後から頼まれまくっている、
自治会やらなんとか後援会やらの役員業務に、
日々勤しみ倒している、父。

父のこののんきさが、
また、あたしにとって、良かった。
これも、また、ある意味、感謝。

そして、もちろんろんろん!
オットにも感謝を。
ちまのことを、本当によくよく分かっているオット。
心配ごとは何も無かった。
このことに、本当に感謝☆





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2017.06.02 21:11|受:ワタシ病気録
退院しました☆


本当にたくさんの思いあるお気持ちと、
本当にたくさんの暖かいお言葉を、お寄せ下さったみなさま。
本当にどうも有り難うございました!
15日間の入院生活を過ごし、無事退院致しました。
みなさまには、感謝の思いのみでございます。
お寄せ頂いた大きな幸せを、
きっといつかみなさまへお返し申し上げたい。
真実そう思っております。

術後の経過は、おかげさまで、
今のところたいへん順調で、
再手術の決断をした自分を、
いやはやお前よくやったよね!と、褒めてやりたいところです。

本当にどうも有り難うございました!☆



入院した日も、晴天。
退院した日も、見事なまでの、晴天でした。

巨大な病院の入院病棟から、下界へ。
地上何十階もの上空な場所で暮らしたのは、
生まれて初めてでした。
(微弱な地震も体験して!
 それはもうもう恐ろしかったァ!ですーっ!)

きらきらと、午前中の輝くばかりの日差しは、目に痛いほど眩しく、
日光のよく差していた病室とはやはり、ぜんぜん違った光で。
まさに「下界へ降りて戻った」
そんな気持ちが一番最初の気持ちでした(笑)

入院は、ひとりでしました。
2週間程度分の荷物を入れたバッグは、重たくはなかった。
退院も、ひとりでしました。
同じバッグでしたが、重たく感じました。
体力がやっぱり少し落ちているんだろうなあ。
(実際、8時間の手術で、いわゆる一部なかなかキツい”床擦れ”と、
激しい筋肉痛が有るので、動くと結構響きます:涙)
そう思いながらも、
どわりゃーーーーーー!!!
と、最寄駅までヨロめきながらの、出来る限りの猛ダッーシュ!!!

ちまに、会いたい!☆
ちまに、早く会いたい!☆



正直に告白しますと、
今回の再手術は、本当に辛く苦しい、
激しく悩んだ末の決意だったので、
入院中は、症状についてへの思いが大きく、
ちまのことは、その次に、なっていました。

ちまとの、ハッピーな暮らしも、
ワタシ自身のハッピーがあってこその、ものだと思っていました。
なので、何としても今度こそは治りたい!
その気持ちの方が、ちまへの思い以上に、上回っていました。
(ごめんよ、ちま:苦笑)

でも、無事退院をし、
いつものように、ちまと、過ごしていると、
少しずつ、いろんな気持ちの整理が付くようになって
来たかなあと思います。

なにせ、1度目の手術で大失敗の
壮絶な悲しみを体験しているので、
2度目の再挑戦の今回が、経過順調での退院でも、
「ほんとに大丈夫なのかしら」という不安や怯えがあって、
なかなか最高・大ハッピー☆!と、
もろ手を挙げてお祭り騒ぎが出来ない気持ちがありました。
でも、それも、少しずつ、少しずつ、
落ち着いて、いろいろ、受け入れてゆこう。
そう、思えるようになって来ましたところです。

勤め先には、長期休養申請しているので、
時間はたんとあります。
病院の診断書にも、自宅療養をゆっくり、とあります。
医師等からも、
「じゅうぶん静養して下さいね。
無理は禁物ですよ」と、送り出して頂いています。

ので。

ちまと、ゴロゴロぐでぐで、だらら~んと(笑)
グネグネでしばらく、過ごそうと思っています。
ああ。ハイ。うん!
幸せです☆(笑)



退院後の翌朝。
オットと、ちまと、ワタシで、いつものお散歩。

ちょっとひとやすみ、のところで、
ちまが、オットを見上げ、
オットが、ちまを、なで。

いつもの、のんびりとした光景。
入院した15日前と、同じ、いつも見ている景色がそこにありました。



0602hp (4)



この日常があるおかげで、
ワタシは「戻る場所がある」と強く、思えます。
これは、本当に有難く、本当に大きな支えだなあと思います☆



0602hp (3)



生きてゆく、ということは、
本当にいろんなことが起きます。
若いころには、これはあまり分からないものでしたが、
今は、よくよく、理解できるようになりました。
いつまでも、ひとは子どもではいられません。
いろいろ残念ですけれど(苦笑)
でも、
おとなになることは、ダメなことばかりでもない。
そう思います。


ちまも、年を得ていっています。
日々、少しずつ。
オットも、ワタシも、年を重ねていっています。
毎日、刻々と。
でも、
恐れることは何もない。

ワタシは今回の再手術に挑むことで、
ほんの少しだけ、ではありますが、
自分の人生のうえに起きたことどもを、
受け入れること。
引き受けること。


生きていると、
悪いこともあるし、良いこともある。
悪いことの中にも、良いことがあるかもしれない。
そこを、出来るだけ探して、見るようにすること。
ダークサイドばかりに目を向けるのではなく、
出来るだけ、
出来るだけ、
ブライトサイドを見つめるように、したい、と思うこと。

そういうことを、少しだけ、出来るようになった気がしています。
まだほんのほんの、少しだけですけれど(苦笑)

こうして、ちまと、オットとお散歩に出歩いていること。
思ってみれば、コレだけでも、
人生「いいねえ」なのかもしれません。

ねえ?
ちま☆



0602hp (2)



ちまと、オットが少し先を歩いていてました。

カメラを手にしているワタシは、
ふと目に付いた、道すがらのお宅の紫陽花に
目を留めて、1枚写真に、パチリ☆

可愛いなあと思って、眺めていたら、
たまたまお宅にお住まいの方が、
お庭の向こうから出てらして。
すみません、可愛いなあと思って
道路に出っ張っていたこちらの紫陽花。
写真に1枚撮らせて頂きました。
そうご挨拶申し上げたら、そのお家の奥さんが。

「よろしければ1枝、お持ちになります?
あー、でもまだちょっとつぼみが多過ぎですね。
ちょっと青過ぎだわね。
もう2,3日後にでも、またぜひお立ち寄りになって。
きれいなところ、差し上げますよ」 

と。
穏やかににこにこ、おっしゃって下さいました。


感謝をして、暮らそう。

そう、思っています。
紫陽花の奥さん、本当にどうも有難うございます。
見知らぬ、ただ歩いていただけのワタシなのに。
嬉しかったです。とっても。

感謝をして暮らそうと、思います。
小さな感謝を、見限らないように。
見過ごさないように。


この、片側顔面痙攣という
張り倒したくなるような煩わしく、憎むべき疾患ですが、
この症状を持ったことで、
何かの症状を持つ方々の悲しみや辛さや苦しみを、
少しは前より思いを寄せることが出来るようになった。
そんな気がします。
だから。
負け惜しみかもしれませんが、
片側顔面痙攣には感謝はしませんが(断じて!決して!)
患者となって学んだことは、1ミリくらいは、ある。
そう、思います。


紫陽花は、とても可愛いものでした。
緑のところは、ブロッコリみたいでした。

「もう少し日がたてば、
ガクがね、ぱっぱっぱとね、
開いてもっと可愛くなりますよ」と、紫陽花のお宅の奥さん。

時間は、流れてゆきます。
紫陽花にも。
ワタシにも。

9年前に発症した、片側顔面痙攣。
再発で苦しみに苦しんだ、3年と5ヶ月。

時間は、たくさん流れました。
そして。
時間は、たゆまなく、流れてゆきます。

後悔とか、呪詛の感情とかだけに囚われず、
出来るだけ穏やかな思いで、この先
暮らしてゆこうと思います。



0602hp (1)



本当にご声援下さったみなさま。
どうも有り難うございました!☆

また、ちまとの、のんきでぼーっとした記事を
書いてゆこうと思います。
これからも、
どうぞよろしくお願い申し上げます☆!





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2017.05.16 01:46|受:ワタシ病気録
片側顔面痙攣の再手術での、入院について、
勤め先の直属上司と支店長に話をした。

と同時に。
同部署で勤務する数名の同僚(先輩後輩)にも、
あらましの説明を、文字にして伝えておいた。

の、うちの、ひとりの仲良し同僚主婦ちゃん。
これがまったくもって、イイ。
断然、良かったんである。
あまりのその、ワタシの症状への
完膚なきまでの無関心さが(笑)
嬉しくなったほど、良かったんである。

黄金週間だった先日。
ズバーッと長期休暇を取得していた、同僚主婦ちゃん。
随分会うのは久しぶりだった、その日。
文字(書面というか手紙というか)で
ご面倒おかけしますと、彼女の
更衣室に投入していたから、それはもう既読済み。

メールで先に「ビックリしました!」とか
「大丈夫ですか?!」とか、
あるいは「職場のことは気になさらず、
治療に専念なさって下さい!」だとかいう、
暖かい言葉を貰っていた。
ただ、直接会ったら、
念入りに言われちゃうかなあ、と。
気を使って貰っちゃうから、面目ないなあ、と。
と、ま。
そんな風に一応思っていた。
けど。
実際は、ぜんぜん違った(笑)

同僚主婦ちゃんが、
今最大に夢中になっているトピック。
それは、3月いっぱいで終了した、PTAの引継ぎ問題(苦笑)
引き継いだメンツのやる気のなさに、呆れたらしい。
これが、今、彼女の最大にして最難問の大・事項。

引き継いだ後も、イライラは健在していたらしく、
それを、ワタシに会うなり(職場でだけどね)
言いたくて言いたくてたまらん・状態MAX!!!(笑)
だったようで、
ワタシへの暖かい言葉は、
こちら、1フレーズのみ(笑)
「たいへんな決断、なさったんですね!
頑張って下さいね!応援してます!!!」

うんうん、どうも有難う。
ご面倒おかけします。

と言ったワタシの、末尾の台詞に
覆いかぶさるようにして、同僚ちゃん。

「ってもー聞いて下さいッ!
めっちゃアレから大変なんですよーっ!!!
もーどうしろってのーって、話なんですよーっ!!!」

以下、上司のいない隙を狙って(苦笑)延々。
たんまり、聞いた。
悪態の数々(苦笑)
途切れることなく、立て板に水。
ろうろうとまくしたてる、その風情は本当に圧巻だった(笑)

で。
それらを「ふんふんそれで?」
「えーそりゃあ大変だねえ!」
などと、適当に相槌を打ちながら、
話を聞いているとき、
ワタシはホントに、気が楽だった。

彼女に職場で、微に入り細に入り
片側顔面痙攣について、説明をしないで済んだことに、
ワタシは、ホントに、気が楽に過ごせた。
彼女の、ある意味思いやりのなさに、ほっとした(笑)

さくっとね。
さくっと、ほっといて欲しい。
こんな感じで、さくっと。
ワタシ程度のことだから。
たいして気に留めないで、やり過ごしていて欲しい。
それが、ワタシの、望み。


勤め先全体に、いつかは
ワタシの入院手術話は、近く広がると思う。
出来れば、ワタシがとうぶん姿を消してから、
朝礼だとか、連絡回覧何ぞで、しれっと、責任者が伝えて欲しい。

前回の手術入院のときには、
お見舞いは丁重に、お断りしておいた。
仲良くしてくれている女子同僚や主婦パートさん等が、
暖かい言葉をかけてくれていたけど、
そのお言葉だけを、有難く頂戴して、
実際のお見舞いはくれぐれも、で、お断りしていた。
今回は、誰にも直接には、話していない。

ワタシは、基本もてなし下手だから。
下手も下手。
ドがいくつあっても足りないくらいだと思う。下手。

もてなしが、カラ回りしちゃって、過剰になる。
良かれ、喜んで貰いたいが、
重量過ぎて、超過オーバー。
相手にもかえって負担かけちゃうときも、
正直あるだろう、と思う。
さらっと、スマートに、もてなしが出来ない。
自分も、もちろん、だから、妙に、疲れる。
バカバカしいこと、この上ない。

ましてや、入院先の病院。病室。
いったいワタシに、何が出来るというの。
しかも、頭蓋骨に穴開けてるから、
頭洗ってないし、シャワーも出来てないから、酷いよ。
傷で見た目もオバケになってる上に、
さらに完全ノーメーク。
オバケどころか、地獄の鬼だって逃げるような風貌よ。
誰にも見られたくない。
薄い寝巻きでの、この見事な段腹&下腹も、ドン引き。
見られたら、
いや、
見た人は恐怖に脂汗がにじむはず。
という。
こんなワタシにもまだ、若干の乙女が、いたりして(笑)

とにかく。
ワタシの望みは、
職場皆さん全員からの、思いやりのなさ(笑)

退院後、またワタシも、勤め先へ、つるりっと、戻りたい。
ふつうにコピーとかFAXとかしてるワタシへ、
「あらあ、聞いたわよぉ!大変だったらしいねえ!もういいの?」
みたいな、優しい言葉が貰えたら、幸福。
何もなかったかのように。
同僚ちゃんの、他人への悪態を、
上司のいない隙に、また、聞いていたい(笑)。
それがワタシの望むカタチです。


こちらの折鶴は、なんと、
保険会社の担当者さんが、送って下さったもの。
保険の申請書を依頼したとき、一言のコメントに添えて、
書類に同封して下さっていた。
吃驚した。
こんな穏やかなことも、してくれるんだなあ、と。
そして、すごく、嬉しかった。
気にかけないでー、とかナンとか言いながら、
優しくして貰うと、感激してるワタシなのだった(苦笑)

どうも有り難うございました、と見知らぬ保険会社担当者さんへ☆



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2017.05.05 18:56|受:ワタシ病気録
手術日まで、あと2週間になった。

4月の始め頃にひいた、酷い風邪が、
まだ完全に、抜けない。
尾篭なことだけど、痰がなかなか切れないまま。
このことがめちゃ気がかりで、
手術のことより重要案件になってる。
早く完璧に回復しておかねば…!(大汗)
勤め先には勝手をして悪いけど、言ってらんない。
体調不良につき、1日休ませて貰った。


再手術を受けるあの脳外科医が、
はたして<良い医者>かどうか。
で。
ここしばらく煩悶していた。
正直、再度B病院に相談へ行こうか。
そんなことさえ、頭をよぎったことも。

でも、やはりこのままゆくことに、決めた。
もはや大きく〝決意〟と言ってもいい気がする。

決意を後押ししてくれたものは、いろいろある。
ワタシの勝手な思い、でだけど。

まずは、会社の支店長。
長期休養するので、本店総務から
事前に提出出来るものならば、何でもよいので
診断書を貰いたい、と連絡が来た、と支店長から言われた。

まあ必要とするならば、と病院にも問い合わせたけど、
1)病院窓口まで申請しに来院しろ、ということ
2)通常診断書作成には2週間程度要する場合がある、ということ
3)さらには黄金週間にも重なること
等々から、もう無理間に合わないッスね、ということで、手配やめ。

そんなこんなを、支店長と話し合った後。
隙間の時間が出来たから、そのときふと、
支店長に、ここから先は完全に私的な話ですけども、と、
ちょっと軽く、いまさらだけど執刀医選びに逡巡していること、
を、話してみた。

すると、支店長がこう言ったのだ。

「上からものを言われるのは、そりゃ僕でも嫌だなあ。
うーん、うん。嫌だねえ。
でも」

でも?

「でも、だからといって、その医者を排除するほどまで、拒否っ
ていうこともないかなあ、と思うかな」と。
そしてさらには、こう言ったのでした。

「そういうのって、男女の差があるような気がする。
女性って、感情論が入るでしょ。
あの人のあの物の言い方がイヤとか、
あの応対がヤだとか(苦笑)
男性は、そういうのは、そこまで気にしないっていうか。
少なくとも、僕はものの言い方は、あんまり気にならないなあ。
それに、執刀医に会うのって、あと手術までの日と
あわせて何回か程度でしょ?
看護師さんたちの感じが、悪くないんだったら、
そっちの方が大事なんじゃない?」

ふへえ~こりゃ驚いたア!と。
ジェンダー論が出たでーっ!と(笑)

「腕がいいんだったら、僕は選択肢からまあ、外さないなあ」

支店長の話は、ワタシの家族も、チーム男性等は、
似たようなことを言っていた。
うーん、面白い!
チーム女性は、一様にワタシに同感だったから。
「悩むわよねえ…上から物言い…嫌よねえ…感じ悪いよね…」
ここに来て、男女の違いを肌で感じて。
だとしたら、
感情的なものを外したら、
このお医者で、まあ良いのかも知れないよなあ。。。
そう、思ったこと。

それから。
前回のワタシのこの、ずいぶんイレギュラーだと判明した、
ワタシの筋肉組織を削いで、
神経と血管の接触部位に挟み込んだ、という術法を、
唯一詳細を知っていたお医者だった、こと。

「そんな方法、もう十何年前に
ほんの一時存在した術法ですが、
たちまちそれはダメだと分かって、誰もしません。
もはやそんな方法をする脳外科医なんていませんよ!」と。
ほかのお医者は、どこかで聞いたことがある、という人と、
もうひとりは、聞いたことがない、だった。
だから、まあ術法にもいろいろ明るそうだと、判断したこと。

そして。
チーム女性の母が、
悩めるワタシに、寄り添いながらも、苦渋の決断、
みたいな顔をしながら、こう言ったこと。

「もうあなた。
まな板の上の鯉になっちゃいなさい」


小さな事柄が、積み重なって、
ワタシなりに、決意が出来たと思う。
いろんなことに、感謝したい。



その病院では、スリッパは院内使用禁止だった。
転倒防止のため、ゴム底の履きやすいものを、と
<入院の手引き>にあった。

ちまとのお散歩途中にある、
業務用衣料店で、ゴム底ズック靴を注文した。
間抜けの小足にも程がある、くらい
足のサイズがワタシは小さいから、取り寄せなきゃ、なかった。

入荷連絡があって、引き取りに行き、購入。
自宅に持ち帰って試し履きしたら、ちょっと大きかった。
最小サイズでこうだから、しょうがない。
でも、商品名が、とても気に入ったから、これで、O.K.

担当脳外科医に言われた、
「前を向いて行きましょう!前を!!!」
までは、ぜんぜん達しないけど、
まあそれでも、頑張って、進んでると思ってる。




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2017.04.23 06:27|受:ワタシ病気録
※ こちら、ちまと無関係の内容です。
  ご無用の方にはすみません。


片側顔面痙攣の、再手術を決意して数週間。

そして先日。
執刀担当医と、最終段階の面談。
入院予定日と手術予定日を決める段取りのために、
脳神経外科を再度受診をしました。

その病院は、全国でも一定評価のあることで、
結構上位に、名を連ねることのある、大病院。
脳神経外科も、相当な執刀実績を年間誇る。
執刀担当になる、お医者も、自信に満ちていました。
でも。
でもね。
アタシは聞きたかったんです。
医師側にしてみれば、くだらない質問かもしれないけど。
聞きたかったのよ。
いろいろと。


先生。
手術の前にお聞きしたいことがいくつかあるのですが。
医師 「どうぞ」

○再度の再発、ということはまたあるものなのでしょうか。
医師 「そんな。
    未来のことなんか、誰にも分かりません」

○いつか左側顔面も、起こりえるのでしょうか。
医師 「そんなことは、誰にも平等に起こるかもしれないものです。
    あなたにまた起きるかもしれませんし、
    でも私にだって可能性はあるのです。
    誰にも未来は分かりません」

○前回の手術の、施術法が前回はあーゆう感じで、かなり
イレギュラーな処置をされてしまった私ですが、
今度して頂く方式は、再発リスクの少ないとされている
”吊り上げ方式”など、なのでしょうか。
医師 「そういう予定です」

○リスキーだと言われる、テフロンクッションなどを
挟み込むなどは、なさらないということでしょうか。
医師 「そういう予定です」

「というかね」医師。
はい。
ワタシ。

「そんなことはあなたが考えなくてもよろしい。
こちらがすべて良いように全部やりますから。
こちらの判断に任せて下さい。
適時的確な処置をしますから」


手術の日程ですが、いつがよろしいか。医師。
○日以降は、一応仕事の予定は空けています。ワタシ。
じゃあ○日にしましょう。

の、○日があまりに直近だったから、
ワタシは正直動揺してしまって。
この日かこの日かこの辺りか、どれが良いか?
みたいな提案も、くれると思っていましたから。
ズバッとその日、が入院手術のいきなりとは、思わなかったから。
即答出来ず、えーっと、ですね、と答えたら。

「優柔不断は良くないですよ!
そういうの、まったくだめです!
前を向いて行きましょう、前を!」


「○日以降いつでも良いとあなたが言ったじゃないですか?
じゃあ○日で、と私はただそれに答えて言っただけですよ?
優柔不断はダメです!
それにね。
もうそんな、あれこれ考えたりする時間は、
今までにもう十分あったでしょう!
そんなことはもうとっくに終えていないと!
前を向いて行きましょう!前を!
前向きに行かないとダメですよ!」


先生。
先生はきっと、
すごく立派な人生を歩んで来ておられるんでしょうね。
子供のときからとっても優秀で。
立派な権威ある大学を出て、ビシッと順調に医学博士になって。
辣腕の腕前と、卓越した手術のセンスで、
医療界の上位へ登りつめている。

ワタシはたぶん、甘やかして欲しかったんだな。
今度こそ、ちゃんとした医者にかかって、
今度こそ、きちんと根治を目指す。
無念の再発をしているもんだから、その思いはいっそう大きい。
再発してるもんだから、いろんな不安も恐怖も、莫大に、大きい。

ワタシはそう。
優しく甘やかして欲しかったのよ。
大丈夫ですよ、と優秀な医者に、
なんなら、背中のひとつでも、撫でて欲しかったのよ。

大丈夫ですよ。
ご心配なさらずに。
私がきっと治してあげます。
再手術ということで、不安もいろいろおありでしょうが、
私が全力で執刀しますから。
安心して任せて下さい。

手術の方法は、このような方式で行く予定をしています。
何ならご家族の方にも、ご希望あればお話します。
この方式だと、こういうリスクが減ります。
また、逆にこういうリスクが生じることもあります。
でも、最善を尽くしますから、心配なさいませんよう。
一緒に、頑張りましょう。


幻想。
甘いファンタジー。

たぶん、こういう巨大病院では、難しいことなんだろうな。
それが一番、難しいことなんだろうなと、思います。
ワタシは、大勢の患者の中の一人に過ぎない。
ワン オブ ゼム。
ワタシがかの”宮崎駿”氏や”小泉今日子”氏だったら、
話も違っただろうなあ。
まあね。
それが率直な人情ってもんだ。
人間ってもんだと思います。

前の執刀医は、術方はダメダメだったし、
こうしてあえなく再発の憂き目にも遭わされてるから、
もう断固恨み節!(悔涙)なのだけれど、
思い返せば、このズルズルべったりした”感情”ところだけは、
じゅうぶん充実してたなあ、と(苦笑)

「あなたが納得行くまでお話、お聞きしますし、
どんなことにもお答えします」
から始まって、事実、延々面談してくれていました。
家族も次回呼んで交えて、と、
この片側顔面痙攣についての解説をしてくれたし、
執刀する施術方法もね、ずいぶん話してくれました。
ダメダメの術法だったけど!(怒&失笑)

良い医者って、どんなのをいうのかな。

オットに聞いてみました。
そしたら、ひとことこう言いました。

「治す医者」

そりゃそうだ(苦笑)

ワタシの、今度の再手術にあたり、の、
この執刀医の態度について、
オットは、ワタシがナーバスになり過ぎてるとも、言いました。
それほど凹まなきゃならんような物事は、医者は言ってないと思う、と。
どれもある意味、ふつうのことを言ってると思う、と。
ワタシが、諸々説明不足に感じることも、
オットに言わせたら、
素人が四の五の言わずにこっちに任せておきなさい。
悪いようにはしませんから、だけなんじゃないのか、と。
何もその医者が、冷酷無比とかなんて、思わない、と。
医者は、何も、不遜な態度も、していない。


ワタシは、甘えたかったのです。

こわくない、こわくない。
大丈夫ですよ。
安心して下さい。
ちゃんと治してあげますから。
心配しないで。



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知人のお父さんが、大変な病気になられた。
病気が重いので、有名な病院で診察をして貰った。
そのとき、担当医は、大きな手術を強く薦めて来たそうでした。
お父さんは家族と話し合いたいと、いったん保留に。
そして、再診したとき、
手術を回避する方法は無いものでしょうか、と尋ねてみた。
するとその医師はこう言ったといいます。

「私が最善策だと、こうして手術を勧めているんですから。
この案に同意出来ないなら、
よその病院に行って下さい。
私の選択肢は手術しか有り得ない」

お父さんは、別の病院へ行き、手術を回避したそうでした。
そこで出会った医者は、
手術をいきなりせずに、投薬と食事療法で様子をまず、と。
お父さんは良くもならず、でも、悪化することもなく、
現在、まあまあ普通に暮らしているそうです。
まあまあなんて素晴らしい。
そうワタシは思います。
知人もそう言っていました。
それが最高の医者かどうかは、分かりません。
ただ、知人お父さんや家族にとっては、
<良い医者>になっているということ。

ワタシの姉はカラダの中身の事情から、不妊治療で
長く、産婦人科へ通院していました。
小さいけれど、地元ではそこそこ健闘している婦人科病院。
でも、代表医師には、賛否あったそうでした。
「ズバズバし過ぎてる」
治療法に関して、通院者側から意見出来ないらしい。
「そんなんじゃ、子供なんていつまでたっても授からないよ!」
大きな声で、いつもそれらの声は、診察室の外にまで響き渡るのだそうです。
繊細さに欠ける。
思いやりが足りない。
医者側からは、強い声援の意味合いなんだろうけれど、
ときに辛い言葉になることが、往々にしてある医師だそうでした。
でも、姉は「サバサバしてて、私は嫌じゃなかったわ」
実際、姉は医師の指導と治療のもと、無事計画遂行出来(笑)
立派に2人の子どもを授かった。
だから、姉には<良い医者>

ちまが、ときどきお世話になる動物病院。
そこは、お薬をほとんど出されません。
こちら側が要望すれば、必要に応じてくれます。
オットやワタシは、お薬信奉が無い方なので、これでよし。
でも。
診察待合では、しばしば不平不満が聞こえます。
「これだけ犬がしんどそうにしてるのに。
薬ひとつも出やしない」
「おやつでも食べさせて様子見でって言うけど、
しんどいから、何も食べないって言ってるのに。
薬でどうにかって、なんでしてくれないんだろう」
さっぱりしてていい、と思う患者もあれば、
ツレ無過ぎて愛想なし、と感じる患者もある。

良い医者って、いったいどんなのなんだろう。


ワタシの場合は
この片側顔面痙攣を、
根治で治してくれたら<良いお医者>

「先生どうか、治してください。
この痙攣からワタシを解き放って。
それだけが、ワタシの、ただただひとつの願いなのです」


どれだけ医療が、医学が進歩したと言っても、
最後のところは、人力
その手術の手腕も。
施術や投薬などの選択のセンスも。
研究熱心さも。
そして、患者に寄り添う感情も、すべて、最後は人力だと思います。



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前を向いて行きましょう、前を。from 医者。

ワタシはいつも、ちょっと斜め前です。
真正面は苦手です。
ちょっと斜めが、いい感じなのです。
こんなへっぽこなニュアンス、
敏腕な医者には説明出来ない(失笑)

しかしまあ本当に、
体調がすこやかでないということは、
本当にあれこれヨロヨロになるものだなあと。
つくづく実感しています(苦笑)



なんにもない、ちま。
ありがとう☆

おおらかなオット。
ありがとう☆

ヨロヨロしても、ふたりのおかげで歩いてゆけます。
ほんとにどうも、ありがとう☆



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京都のすみっこから、オットとマルプー・ちまとのんびり暮らす日常を気ままに綴ります。

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